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2万円台の5Gスマホ「Mi 10T Lite」が香港で売れまくっている山根康宏の海外モバイル探訪記

香港でも5Gサービスが始まり、大手メーカーから出てくるスマートフォンの主力モデルは5Gばかりとなりました。Xiaomiが11月から販売している「Mi 10T」シリーズは3モデルが全て5Gに対応。最上位モデル「Mi 10T Pro 5G」はSnapdragon 865に1億画素カメラを搭載しつつ、5万円台の価格で人気です。

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 筆者の住む香港でも2020年に5Gサービスが始まり、大手メーカーから出てくるスマートフォンの主力モデルは5Gばかりとなりました。Xiaomiが11月から販売している「Mi 10T」シリーズは3モデルが全て5Gに対応。最上位モデル「Mi 10T Pro 5G」はSnapdragon 865に1億画素カメラを搭載しつつ、5万円台の価格で人気となっています。

 一方、Mi 10Tシリーズ3モデルの中で、価格の安い「Mi 10T Lite 5G」はハードウェア性能を抑え、価格をかなり安くしたモデルです。

Mi 10T Lite 5G
Mi 10Tシリーズの下位モデルとなる「Mi 10T Lite 5G」

 Mi 10T Lite 5Gは6.7型(1080×2400ピクセル)ディスプレイに、プロセッサはSnapdragon 750Gを搭載。メモリは6GB、ストレージは128GBで価格は2099香港ドル(約2万8000円)です。

 ちなみに、香港で6月に発売された「Mi 10 Lite 5G」はSnapdragon 765G、4800万画素カメラ搭載で価格は2499香港ドル(約3万3000円)でした。Mi 10T Lite 5Gのカメラは6400万に画素数が上がっているにもかかわらず、プロセッサの差で約5000円も安くなったのです。低価格スマートフォンではMediaTekのプロセッサを採用するメーカーが増えていることから、QualcommはこのSnapdragon 750Gで巻き返しを図りたいと考えているわけです。

Mi 10T Lite 5G
6.7型ディスプレイを採用。価格は3万円を切る

 なお、Mi 10T 5G/Mi 10T Pro 5Gとディスプレイサイズは同じですが、この両モデルはリフレッシュレートが144Hzまで対応、それに対してMi 10T Lite 5Gは最大120Hzです。またパンチホール式のインカメラは両モデルが「右上・2000万画素」ですが、Mi 10T Lite 5Gは「中央・1600万画素」と異なっています。

Mi 10T Lite 5G
インカメラはディスプレイ中央に搭載。リフレッシュレートは120Hzだ

 背面カラーは黒と金というベーシックな2色に加え、グラデーション系の美しい色も提供。最近はこのグラデーション仕上げは減っていますが、色の使い方によってまだまだ新しいイメージを与えてくれるものです。カメラは中央に4つ配置されています。

Mi 10T Lite 5G
グラデーション仕上げの背面

 カメラは6400万画素と800万画素の超広角、あとの2つは200万画素でマクロと深度測定用となっています。カメラのデザインは左上に長方形に配置するモデルがほとんどですが、Mi 10T Lite 5Gのように中央に配置する製品も少しずつ増えています。また、Nokia(HMD Global)は中央に丸く配置するデザインを標準にしています。本体を机の上に置いたときの安定性、背面から見たデザインの落ち着き具合などは、この中央円形配置の方がいいようにも筆者は感じます。

Mi 10T Lite 5G
Xiaomiもカメラ配置をどうするか、いろいろ考えているのだろう

 なお、12月中旬に香港のXiaomi店舗を訪れたところ、Mi 10Tシリーズは3モデル全機種が完売していました。価格の安さとコスパの高さから、これまで使っていたAndroidスマートフォンを買い替える人たちが、一気にXiaomi製品を選んだのでしょう。Xiaomiは2020年第3四半期にAppleを抜いて世界シェア3位になりましたが、香港だけではなく他国でも同じような状況になっているのでしょう。

 安くて使いやすいだけではなく、デザインも悪くなく所有欲も満たされるMi 10T Lite 5G。今後もXiaomiにはいい製品を出し続けてほしいものです。

Mi 10T Lite 5G
コストダウンのため、指紋認証センサーは本体側面に配置。だが実用上は問題ない

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