ニュース
楽天モバイルが「Beyond 5G」に向けたエッジクラウドコンピューティングを研究開発 東京工業大学と連携
楽天モバイルが、Beyond 5Gを見据えたエッジクラウドコンピューティングに関する研究開発を実施する。実施に当たっては東京工業大学と連携し、2025年3月末まで実証実験を行う予定。
楽天モバイルは4月19日、「Beyond 5G」を見据えたエッジクラウドコンピューティングに関する研究開発について発表した。研究開発は東京工業大学と連携して、2025年3月末まで実施される予定だ。
この研究開発では、情報通信研究機構(NICT)が公募した「Beyond 5G研究開発促進事業」の研究開発課題である「Beyond 5G超大容量無線通信を支える次世代エッジクラウドコンピューティング基盤の研究開発」の一部の研究開発項目を実施する。2030年代の導入が見込まれる超大容量無線通信、高信頼・極低遅延、超大量端末同時接続という特徴を持つ「Beyond 5G」の支える重要な技術の1つとして、エッジクラウドコンピューティングの実証実験を行う。
具体的には、東京工業大学大岡山キャンパスとその界隈にO-RANや3GPPの技術仕様に準拠した5Gネットワークを構築。エッジクラウドコンピューティング上でアプリケーションシステムが動作するためのプラットフォーム開発、このプラットフォームを活用したネットワーク機能の最適化、将来のスマートシティに求められるサービス実現に向けた実験を行う。
さらに、エッジクラウドコンピューティング間の連携を実現し、モビリティに伴うサービスや離れた場所でのネットワーク接続でシームレスな大容量データ通信環境の構築を目指すという。
関連記事
- KDDI、Beyond 5G/6Gに向けたホワイトペーパーを公開
KDDIとKDDI総合研究所は、3月24日に新たな移動通信システム「Beyond 5G/6G」のコンセプトをまとめたホワイトペーパーを公開。2030年頃を想定し、イノベーションを生むためのエコシステムの醸成に必要な「将来像」と「テクノロジー」の両面に触れている。 - 楽天、自動飛行ドローンの配送サービスを開始 三重県・間崎島で1月22日まで
楽天は、1月6日〜22日に自動飛行ドローンの配送サービスを期間限定で提供。対象は三重県志摩市の間崎島で、間崎島の住民は配送手数料500円(税込み)で利用できる。 - ソフトバンクら、Beyond 5G/6Gに向けたテラヘルツ無線通信用の超小型アンテナを開発
ソフトバンクらは、6月18日にBeyond 5G/6G時代を見据えた300GHz帯テラヘルツ無線で動作する超小型アンテナの開発に成功したと発表。利得を約15dBi(シミュレーション値)に保ちつつ、サイズは1.36×1.36×1.72(開口面積:1.8平方ミリメートル)を実現している。 - 東電、KDDI、ソフトバンク、楽天が5G基地局普及に向けた共同実証を実施 電力インフラを活用
東京電力パワーグリッド、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルネットワークの4社が、5Gの展開を見据えて電力インフラを利用した携帯電話基地局に関する共同実証を実施する。電柱などを利用し、基地局設備の共用も視野に入れた実験を実施する。 - 楽天、次世代スマートスタジアムに向けた5G実証実験 国内初の自動配送ロボットも活用
楽天モバイルネットワークが、楽天生命パーク宮城で5Gネットワークを活用した実証実験を実施した。国内初の自動配送ロボットによる遠隔操作や、ドローンが撮影した映像を使ったユーザー認証、360度カメラを用いた8K VRの映像配信などを行った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.