ニュース
総務省、ソフトバンクの5G基地局開設遅延で行政指導
総務省は、ソフトバンクの5G特定基地局の開設遅延に対して行政指導を行った。進捗状況に遅れがあるため、2021年中に中に不足数を解消するよう求めている。
総務省は、6月2日にソフトバンクの5G特定基地局の開設遅延に対して行政指導を行ったと発表した。
同省が2020年度末に受けた報告によると、700MHz帯は計画値3181局に対して実績値2728局、3.4GHz帯は計画値2425局に対して実績値1125局となった。ソフトバンクは遅れの原因について「5G特定基地局の開設工事等のスケジュールの遅延」「5Gネットワークの設計の見直しの中で、基地局のエリアカバレッジ設計の変更を行ったことによる当初想定の基地局設置場所の見直し」などの複合的な要因を挙げている。
これに対して同省は、早期にリカバリー計画を策定して2021年内に不足数を解消し、スケジュールや体制を見直して外部的な要因下でも柔軟に対応できるよう、あらかじめ十分余裕をもった開設工事を行うよう求めている。
関連記事
- 総務省、キャリア販売代理店へ適正な業務指導を要請
総務省は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、全国携帯電話販売代理店協会へ、携帯電話の販売代理店の業務の適正性確保に向けて指導するよう要請した。 - 総務省が楽天モバイルに行政指導 「Rakuten Link」にまつわる個人情報と通信の秘密の漏えいで
Rakuten Linkを巡って、総務省が楽天モバイルに文章で行政指導を行った。システムの不具合により、他のユーザーの個人情報や通話履歴などが見られる状態になっていたという。 - ソフトバンクがLTE用帯域を「5G」でも利用 700MHz、1.7GHz、3.4GHzの3帯域
ソフトバンクが、SoftBank 4G LTEサービスで利用している電波帯域のうち、700MHz、1.7GHz、3.4GHzの3帯域を順次SoftBank 5Gでも利用することを発表した。これらの帯域での5G通信には、端末のソフトウェア更新が必要となる。 - ソフトバンク、5G基地局のアンテナ増設を約2時間に短縮 「ポリマテリアル」の使用で
ソフトバンクとNEXTWAYは、基地局の支持柱の内部へ高強度の複合素材「ポリマテリアル」を用いた施工方法の開発に成功。早期のエリア拡大で課題となっていた既設の支持柱の強度不足の解消に繋がるとしている。 - 総務省がNTTドコモとKDDIに「5G」商用免許付与 ソフトバンクにも予備免許
各地方にある総務省の総合通信局が、NTTドコモとKDDIに「5G」の商用免許を交付し、ソフトバンクには5G基地局の予備免許を交付した。これにより、3社は商用サービスを前提とした5Gネットワークの構築が可能となった。【追記】
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.