Androidスマホをより安全に使うために、やってはいけない6つのこと(1/3 ページ)
価格帯が豊富なAndroidスマホだが、いくつかやってはいけないことがある。設定次第ではユーザーが危険にさらされることもある。6つのやってはいけないことを確認してみよう。
ローエンドモデルからフラグシップモデルまで、選択肢の幅が広く、価格帯も豊富なAndroidスマートフォン。MMD研究所調べでは、2022年5月時点で、国内シェアが51.5%となっておりiPhoneよりユーザーが多いという結果になっています。
低価格帯のものもあるため、離れた場所で暮らしている老齢の両親に渡したり、塾通いをする子どもに持たせたりするといった使い方もされているようです。
アプリストアからアプリをダウンロードするという点では、PCより安全性が高いものの、危険なアプリをインストールしてしまうことがあるかもしれません。また、設定次第ではユーザーが危険にさらされる可能性も生じてしまいます。
今回は、Androidスマホをより安心・安全に使うために“やってはいけない”設定のいくつかを紹介します。なお、本稿では「AQUOS sense5G」(Android 12)「Galaxy Z Fold3 5G」(Android 12)で検証しています。
端末名をデフォルトのままにしておいてはいけない
イヤフォンジャック非搭載のスマホが主流になってきていることから、ワイヤレスイヤフォンを使う人は多いことでしょう。そのため、Bluetoothは常にオンの状態に。でも、Bluetoothをオンにすると、自分のスマホ名が周囲のBluetooth接続可能端末から丸見え状態になってしまいます。
画像はそれぞれAQUOS sens5G、HUAWEI Mate 20 Pro、Galaxy Z Fold3 5GのBluetooth設定画面。それぞれ、「お使いのデバイスは近くにある他のBluetoothデバイスと通信できます」「現在、周辺のデバイスから検出可能な状態です」「この端末(端末名)は、現在近くのデバイスに公開されています」と小さな文字で説明書きが表示されています
Android端末では、その機種名が「端末名」としてデフォルトで設定されているものが多いようですが、中には筆者のGalaxy Z Fold3 5Gのように、Googleアカウントの一部を使っているものも。少しでも、個人情報を推測される余地をなくしたいと思うのなら、端末名を変えておきましょう。
一般的なAndroid端末では、「設定」→「デバイス情報」→「デバイス名」から簡単に名前を変えられます。
デバイス名は、後からでも簡単に変えられます。本名やGoogleアカウントを他人から推測されにくいもの、かつ万が一紛失した際に「スマートフォンを探す」で自分にとって見分けのつきやすいものにしておきましょう
Galaxyでは、「設定」→「端末情報」→「(端末名の下の)編集」から変更できました。
機種によって、ステップに多少の違いはありますが、現段階では「端末情報から端末名を変えられるんだ」ということを覚えておくといいでしょう。
「アプリの権限」に不必要な機能の許可を与えてはいけない
例えば、GoogleマップやSwarm、Ingressであれば、位置情報へのアクセス権限が必要ですが、FacebookやTwitterで許可をしてしまうと、投稿時の現在地が公開されてしまう恐れがあります。
また、SNS系のアプリで「連絡先」へのアクセス権限を許可してしまうと、登録済みの知り合いが、そのSNSを使っている場合に“友だち”に追加してしまうことがありえますし、よく分からないアプリにカメラやマイクへのアクセス権限を許可したままだと、プライバシーを侵害されてしまうかもしれません。
また、以前、Google Playからダウンロードしたにもかかわらず、アプリにマルウェアが仕込まれていたということもありました。
どのアプリに、スマホが得ているデータへアクセスできるかという「権限の許可」を見直すようにしましょう。「位置情報」「カメラ」「マイク」「SMS」「連絡先」「電話」「カレンダー」「通話履歴」「ファイルとメディア」「付近のデバイス」「身体活動」の他、機種によっては「ボディセンサー」データがあるものもあります。
インストール済みのアプリが少なければ、1つずつチェックするのも難しくありませんが、購入後、いろいろなアプリをインストールしていると、この作業は大変なものになります。そこで、「プライバシーダッシュボード」から、アクセス権限の許可を必要とするデータへのアクセスがあったかを確認し、予想外のアプリへの許可がなされているようであれば、不許可にするといった措置を取りましょう。
プライバシーダッシュボードへは、「設定」→「プライバシー」→「プライバシーダッシュボード」へとタップしていくことでアクセスできます。
アクセス権限の許可が必要なデータが使われているようなら、それぞれのデータ名をタップして、どのアプリが使っているのかを確認しましょう。アクセスを許可したくないものが見つかったなら、そのアプリ名をタップして権限を変更することができます。
プライバシーダッシュボードの下に表示されている「位置情報」「カメラ」などのデータ名をタップして、そのデータにアクセスしたアプリをチェック。「使った覚えがない」「考えなしに使いたくない」というアプリがあればそれをタップして、権限を変更します
アプリの権限をチェックすることも大切ですが、同時に長らく使っていないアプリは、積極的にアンインストールすることも心掛けましょう。
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