新SNSの「Bluesky」「Threads」はTwitterの代わりになる? 実際に使って分かったこと(2/3 ページ)
7月頭に生じた混乱から、「Twitterの終わりの始まりだ」とばかりに、別のSNSに新天地を求める動きがあった。注目を集めたのが、「Bluesky」と「Threads」だ。両者の特徴とTwitterとの違い、またTwitterの代替となるSNSはどちらなのかについて解説する。
Metaが立ち上げたThreads
Threadsは、Metaが立ち上げた新しいSNSです。開始日は2023年7月6日(日本時間。米国時間では7月5日)。7月1日から2日に閲覧規制を経験したTwitterユーザーたちが「Twitterの代わりのSNSになるかもしれない」と、スタートから4時間で500万人を超えるユーザーが登録したことでも注目を集めました。
Threadsに登録するには、Instagramのアカウントが必要で、7月4日(日本時間。米国時間では7月3日)からiOS版Threadsアプリの予約を受け付けていました。
リリース直前には、InstagramアプリでThreadsの予約をする方法をTwitterで紹介する人も現れました。それによれば、Instagramアプリで「Threads」と検索すると表示される赤いチケットをタップするというものでした。画像は筆者がそれを試したところです
TwitterとInstagramでは、ユーザー層が異なりますが、筆者の観察範囲内において、Twitterユーザーは新しいもの好きであり、SNS好きな人です。Instagramに登録しているユーザーも多く、そのため爆発的にThreadsユーザーが増えたのではないかと考えられます。
なお、Threads登録者は7月10日に1億人を突破。Metaのマーク・ザッカーバーグ氏はThreads内で「この週末に1億人に到達した(中略)わずか5日しかたっていないのに信じられない!」と喜びをポストしています。
Threadsを始めるには、まずInstagramに登録する必要があります。アカウント作成後、検索窓に「Threads」と入力して表示される赤いチケットをタップして、自分がThreadsに登録できるかどうかを確認しましょう。
登録可能であれば、Threadsアプリをインストールして、Instagramアカウントで登録します。名前以外の部分を設定し、プロフィールを公開するか非公開にするかを選びます。なお、16歳未満(国によっては18歳未満)は非公開プロフィールでの作成しか行えません。
Instagramのアカウント情報をインポートすれば、自己紹介やリンクをそのまま流用できます。また、InstagramでフォローしているアカウントがThreadsに登録していればそのまま引き継げますし、未登録であれば登録時に通知が届き、フォロー漏れを防げます。
登録してすぐに、知り合いと交流可能になるのが、Threadsの強みといえるでしょう。
Threadsの特徴 Instagram連動で写真や動画の投稿に向いている
Threadsは、Instagramチームが開発していることもあり、1つのThreadで写真または5分までの動画を最大10点投稿できるのが特徴的です。文字数は日本語でも最大で500文字。リンクを入れることもできます。
また、「Threads」というだけあって、Twitterでいうところの「連ツイ」つまり、一度に複数のポストを行うことができます。
現在のところ、DMの送受信、リストやサークルの作成、ハッシュタグ、ポスト内容の検索などを行うことはできません。
とはいえ、Instagram同様、自分に返信可能な人の管理やミュートワードの設定などを行えます。他の人からの「いいね!」を非表示にすることも可能です。この設定とアカウント(プロフィール)のブロックはInstagramと同じものが適用されます。
Instagramと連動しているものは他にもあります。それはアカウントの削除です。Threadsでのアクティビティーを一時的に休止(利用解除)するだけであれば、Threads上の自分のアカウントが見えなくなるだけで済みますが、アカウントを完全に削除するにはInstagramごと削除する必要があるので注意が必要です。
関連記事
- Twitterで最新ツイートが読み込めず 「エラーが発生しました」との表示続く
Twitterで7月15日22時過ぎから、最新のツイートが読み込めない。一時的な不具合なのかイーロン・マスク氏による一時的な制限なのかは不明だ。最新のツイートを取得しようとすると、「エラーが発生しました」などと表示される。 - 「Twitterのコミュニティは決して真似できない」 X社のヤッカリーノCEOがThreadsを敵視
Twitterに迫り来る米Metaの新たなSNS「Threads(スレッズ)」に、X社(Twitterの運営元)が必死の抵抗を見せている。X社のリンダ・ヤッカリーノCEOが7月11日(日本時間)、「Twitterは1つしかない」などと投稿した。6日には「Twitterのコミュニティは決して真似できない」などと投稿していた。 - マスク氏が“廃止”を告知したTwitterのサークル機能とは? 「ツイートが丸見えになる」との懸念も
Twitterのサークル機能(Twitter Circle)を廃止する。イーロン・マスク氏が2023年7月8日に自身のアカウントで告知した。正式提供から1年足らずで廃止が告知されたサークルについて簡単に解説する。 - Metaの新SNS「Threads」ダウンロード始まる チケットの事前取得を忘れずに その手順を解説
米Metaは、テキストベースの新たなSNS「Threads(スレッズ)」を7月6日から提供する。それに先立ちダウンロードが可能になった。チケットを事前に取得し、サービス開始に備える手順を解説する。 - Meta、Twitter対抗の新SNS「Threads(スレッズ)」を7月6日開始 Instagramが基盤
米Metaは、テキストベースの新たなSNS「Threads(スレッズ)」を7月6日から提供する。App Storeで概要を公開し、同日から配信予定だ。Instagramが基盤のThreadsはコミュニティが集い、関心のあるトピックから次のトレンドまで、あらゆる情報についてオンラインで会話できる場となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.