中国vivoのカメラ特化スマホ「X100 Pro」を試す 10万円台でこの性能は驚異的(2/5 ページ)
vivoはここ数年で一気にカメラ性能特化の機種を展開し、業界トレンドをけん引するところまで登りつめたメーカーだ。「vivo X100 Pro」は中国向けの上位モデルだが、そのカメラ性能について詳しく見ていきたい。
独自チップ「V3」採用によってAI性能も大幅強化
vivoもHuaweiなどと同じく「カメラ性能」を重視するラインアップとなり、2023年発売の「X90」シリーズは「カメラ性能の高さ」を世に知らしめた機種となった。その後継機種となるvivo X100 Proはメイン(広角)カメラに5000万画素のセンサーを採用。こちらのセンサーサイズは1型と大型であり、他メーカーの製品を寄せ付けない。望遠カメラも大きく強化され、2023年の最上位モデルとも遜色のない仕上がりだ。
売りのカメラは3眼構成。35mm換算で13mmの超広角、23mmの標準、100mmの望遠となる。望遠カメラのレンズはスマートフォンとして初の「Zeiss APO」を冠する高品質なものとなっている。
vivo X100 Proでの作例は以下の通り。この機種ではデフォルトのウオーターマークに画角が表示されるので、画角はそちらを参考にしてほしい。
そして、目玉となるのがこの望遠カメラだ。100mm相当(倍率では4.3倍)という珍しい画角に加え、高品質なレンズと「V3チップ」による高度な画像処理、AI処理を組み合わせたことで、高いズーム性能を確保した。
vivo X100 Proでは写真のチューニングのうち、「ビビッド」と称するAIオートモードに加え、「テクスチャ」と「Zeissナチュラルカラー」という大きく3つの設定がある。よくある基本的なAIオートモードがビビッド。テクスチャは、ライカコラボしたXiaomiの「Leica Authentic」に影響を受けたコントラストをしっかり出しつつも落ち着いた表現を得意とするもの。Zeissナチュラルカラーは名のごとく、目で見た表現に近いナチュラルな色合いで、日本ではXperiaシリーズにも通じるチューニングといえば分かりやすいだろう。
オートモードの比較
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