新興スマホメーカー、米Orbicが日本でスマホ製造へ 2024年は“イエデンワ”風電話機から“ガラスマ”、5G対応電動自転車まで盛りだくさん(2/2 ページ)
「MWC Barcelona 2024」で日本法人Japan Orbicのダニー・アダモポウロス社長が登壇し、Orbicのこれまでの実績と今後の展開を説明した。参入から2年目を迎える2024年は、大きなチャレンジを計画しているようだ。
“イエデンワ”風? 受話器を取り付けられる5Gデバイス
グローバルでは「OFFICE 5G」という製品を投入予定だ。10.1型の大型ディスプレイと昔ながらの受話器を組み合わせて使う固定電話スタイルだが、ケーブルレスで使用できる。日本で2012年に「イエデンワ」という固定電話スタイルのケータイが発売されたのを思い出す。
ディスプレイはAndroidタブレットと同じように操作できる。1200万画素のフロントカメラを搭載し、ビデオ通話にも対応している。通話中にマルチタスクでアプリからドキュメントを共有するといった使い方もできるという。
拡張性もある。受話器の代わりにクレジットカードの読み取り機を取り付けて、POS端末として利用するような用途も考えられる。なお、日本での発売は未定だ。
世界初の5G対応の電動バイクも発表
今回のMWCで、新たに発表されたのが、5Gに対応した電動自転車「eBIKE 5G」だ。eBIKE 5Gは3つのカメラを搭載しており、後方に搭載されたカメラで背後から近づく車両などの警告やAIによる衝突回避など、物体検出を活用した数々の機能を搭載している。ハンドル部分に取り付けられたディスプレイはデジタルミラーにようにも使える。
前方には外向きとライダー向きにカメラを搭載している。外向きのカメラで撮った映像を5Gでライブストリーミングができ、自分向きのカメラは停車時にビデオ通話ができる。GPSを搭載しているので、走行中の位置情報などをディスプレイに表示することもできる。万が一、盗まれた場合は位置情報をもとに追跡することもできるという。
eBIKE 5Gは2024年の第3四半期に米国で発売予定で、アダモポウロス氏は「日本でも発売したい」と意欲を見せる。最高速度などの安全仕様は、販売される国の法令にあわせた仕様にカスタマイズされるという。
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