「iPhone 16」「Pixel 9」シリーズどちらを選ぶ? お得に買えるのは? スペックを比較してみた(1/2 ページ)
「iPhone 16」シリーズと「Pixel 9」シリーズのスペックを比較する。ディスプレイはiPhone 16/16 Plusがピーク輝度2000ニトなのに対し、Pixel 9は2700ニト(ピーク輝度)。プロセッサの性能はベンチマークスコアを見る限り、iPhone 16シリーズの方が高い。
Appleから9月20日に発売された「iPhone 16」シリーズ。Googleのフラグシップスマートフォン「Pixel 9」シリーズは一足早く発売されたが、iPhone 16を購入するかPixel 9にするか迷っている人もいるかもしれない。IT大手の両スマートフォンには果たしてどんな違いがあるのか。本記事では、iPhone 16シリーズとPixel 9シリーズの主な仕様や価格などを比較しつつ、それぞれの特徴などを解説しよう。
iPhone 16シリーズにはスタンダードモデルとなる「iPhone 16」「iPhone 16 Plus」と上位モデルの「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」の4モデルが存在する。対するPixel 9シリーズは、スタンダードな「Pixel 9」と上位モデルの「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」の3モデル展開。どちらもスタンダードモデルとProモデルという組み合わせなので、それぞれスタンダードな「iPhone 16/16 Plus」「Pixel 9」と「iPhone 16 Pro/16 Pro Max」「Pixel 9 Pro/9 Pro Max」を比較していきたい。
iPhone 16/16 PlusとPixel 9の比較
まずは、スタンダードモデルのiPhone 16/16 PlusとPixel 9を比較していこう。
iPhone 16のディスプレイサイズは6.1型、iPhone 16 Plusは6.7型。Pixel 9は6.3型。どちらも有機ELディスプレイを搭載するが、Pixel 9のリフレッシュレートが60〜120Hzの可変なのに対し、iPhone 16/16 Proは60Hzにとどまる。とはいえ、FPSや音ゲーのようなタイミングがシビアなゲームをプレイするのでなければ、60Hzもあれば十分だろう。
なお、iPhone 16/16 Plusがピーク輝度2000ニトなのに対し、Pixel 9は2700ニト(ピーク輝度)となっている。屋外の直射日光下でスマートフォンの画面を見る機会はそうそうないと思うが、そうした状況ではPixel 9の方が見やすいと感じるかもしれない。
画素密度に関してはiPhone 16/16 Plusが430ppiなのに対して、Pixel 9は422ppiだが、これは誤差の範囲だろう。
本体サイズは、画面サイズが一番小さいiPhone 16が最もコンパクトかつ軽量となっている。6.3型にもかかわらず、6.7型のiPhone 16 Plusとほぼ変わらない重さのPixel 9は、意外と重い端末なのかもしれない。
カメラ構成は、どちらも広角+超広角の2眼だが、その機能は大きく異なっている。スペックだけを比べると、Pixel 9が50MP+48MPでiPhone 16/16 Plusの48MP+12MPよりも勝っている印象だが、カメラ性能に関しては単純にスペックで比較するのは難しい。その機能を見てみると、iPhone 16/16 Plusは4Kドルビービジョン撮影や次世代ポートレートなど、カメラ写りそのものに注力していることが分かる。一方、Pixel 9に関しては消しゴムマジックや、新機能の「一緒に写る」など、AIを利用した後加工に注力している。
iPhone 16 Pro/16 Pro MaxとPixel 9 Pro/9 Pro XLの比較
続いて、上位モデルのiPhone 16 Pro/16 Pro Max、Pixel 9 Pro/9 Pro Maxを比較しよう。
iPhone 16 Proのディスプレイサイズは6.3型、iPhone 16 Pro Maxは6.9型。Pixel 9 Proは6.3型、Pixel 9 Pro XLは6.8型だ。スタンダードモデルとは異なり、iPhone 9 Pro/9 Pro Maxのリフレッシュレートは最大120Hzに対応しており、Pixel 9 Pro/9 Pro Maxとそん色ない。一方で、画素密度はPixel 9 Pro/9 Pro Maxが逆転している。
カメラに関しては、どちらも広角+超広角+望遠の3眼構成。望遠はどちらも光学5倍だが、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxが12MPなのに対して、Pixel 9 Pro/9 Pro XLは48MPとなっている。スタンダードモデルと同様に、スペックだけを比較するならPixel 9 Pro/9 Pro Maxが勝っているように見えるが、こちらも完成された写真を重視するか、後加工を重視するかの違いなのだろう。なお、iPhone 16も決して無加工というわけではなく、以前からコンピュテーショナルフォトグラフィを標ぼうしている。
iPhone 16 Pro/16 Pro Maxだけの特徴として、LiDARセンサーを搭載していることが挙げられる。3Dスキャンなどにも使われるが、本体の役割としては暗所にも強い測距センサーだ。暗所でのAF性能ではiPhone 16 Pro/16 Pro Maxが勝っていそうだ。
ストレージ1TBモデルが用意されているのも、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxだけだ。これに関しても、Googleは写真をクラウド(Googleフォト)にアップロードしてAIで加工ということを想定しているのかもしれない。
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