極薄折りたたみ「Galaxy Z Fold7」「OPPO Find N5」を比較 持ちやすさからカメラ、画面の見やすさまで(2/3 ページ)
「Galaxy Z Fold7」と「OPPO Find N5」を使ってみて、両者の強み、弱みを比較した。いずれの機種も、閉じた状態で8mm台という薄さを実現している。持ちやすさ、ディスプレイの見やすさ、カメラ性能、バッテリーの持ちなどを検証した。
カメラはOPPOに軍配 望遠以外はいい勝負
カメラ構成は、OPPO Find N5が5000万画素のメインカメラ、ペリスコープ方式の5000万画素の3倍望遠、800万画素の超広角で構成される。Galaxy Z Fold7は2億画素のメインカメラ、1000万画素の3倍望遠、1200万画素の超広角で構成される。
カメラに関してはOPPOの方が好みだった。HyperToneシステムを冠したカメラは色再現性や解像感はOPPOが高評価を得やすい。特にHasselbladチューニングによる色調の美しさは差別化要素となっている。
Galaxyも2億画素のメインカメラを採用したことで、従来よりもカメラは進化したものの、競合に比べればまだ劣る。それでも従来モデルからは大きく進化している。またカメラの出っ張りがGalaxyの方が大きく、机に置いた際にガタついたり、ワイヤレス充電器との相性があまりよくなかったりすることがあった。
望遠性能はペリスコープ方式のOPPOが優位だと感じた。撮影画像を比較しても、OPPOの方がディテールをよりクリアに記録できている。テレマクロ撮影にも対応しており、カメラ性能を高める他の中国勢と勝負できるハードウェアを備えている。
バッテリー持ちはOPPOが優位だが、Galaxyも悲観するほど悪くない
OPPO Find N5は5600mAhの大容量バッテリーを搭載し、80W有線・50Wワイヤレス急速充電に対応。長時間駆動と高速充電を両立している。
ほんの2年前までは、折りたたみスマートフォンに5000mAhのバッテリー容量はスペース的に難しいとされていたことを踏まえると、バッテリーの高密度化は大きく進化したと実感する。
一方、Galaxy Z Fold7は4400mAhと容量ではOPPO Find N5比較で2割ほど劣るものの、こちらは「数字ほど悪くない」という印象を受けた。
試しにYouTubeの動画をメインディスプレイで1時間30分再生した際の電池消費は、OPPOが13%に対し、Galaxyは8%。バッテリー容量はGalaxyの方が少ないが、消費電力は少ないと見受けられる。
これはディスプレイを自社開発、設計できること、各種チューニングや最適化のうまさを感じられる。SoCとOSの効率化により日常的な使用で1日持たせることは十分可能だろう。動画再生や待機時間の持ちは改善されており、実用面での不満は少ない。
普段使いで気になる防水性能はOPPO Find N5がIPX6、IPX8、IPX9を取得。対するGalaxy Z Fold7はIPX8のみ取得している。
OPPOはシャワーなどの噴水流と水没に耐える性能を持つのに対し、Galaxyは水没のみの対応となる。加えて、OPPOはIPX9というスチームジェット噴水流にも耐える高い耐久性も確保。折りたたみスマホの中では、水回りでも、ガーデニングでも安心して利用できる。理論上は温水シャワーの当たる風呂場でも問題なく利用できるが、本体内部が結露する可能性があることから、OPPOは非推奨としている。
Galaxy Z Fold7はIP4Xの防塵(じん)も取得しており、1mm以上の物体が隙間等から本体に侵入しない。侵入しても動作に支障がない構造となっている。
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