中国TECNOの3つ折りスマホ「PHANTOM Ultimate G Fold」に触れた 発展途上だが薄型化で差別化を図れるか
Transsion傘下のTECNOがMWC 2026で3つ折りスマホの新たなコンセプトモデルを出展した。本作は「G型」の折りたたみ方式を採用しており、展開時には10型の大画面を利用することが可能だ。試作段階のため課題も残るが、同社は薄型化技術を強みに今後の製品展開へ意欲を見せている。
インドやアフリカを中心にスマートフォンを展開するTranssionグループ。TECNO、infinix、Itelの3社を傘下に収めており、インド、アフリカ、東南アジア地域の新興国を中心に人気を博している。
その中でもTECNOは技術投資も盛んなメーカーだ。TECNOは2024年8月にトライフォールド(3つ折り)スマホのコンセプトモデルを公表し、翌年のMWC Barcelona 2025にて実機をお披露目した。あれから1年が経過した今回、MWC Barcelona 2026にて3つ折りスマホの新しいコンセプト「PHANTOM Ultimate G Fold」の実機がお披露目された。
TECNOの3つ折りスマホはGalaxy Z TriFoldと同じ「G型」
TECNOは2025年に「PHANTOM Ultimate 2」というコンセプトをMWCにて展示したが、今回のコンセプトは折りたたみ方式が異なる製品を公開した。「PHANTOM Ultimate G Fold」はGalaxy Z TriFoldと同じ折りたたみ方、いわゆる「G型」を採用する。10型のディスプレイを3つに折りたたむ仕様となっているが、コンセプトモデルのため、これら以外の情報は明かされていない。
閉じた状態は6.5型の画面で普通のスマートフォンのような印象だ。この状態での厚みは約12mmとなっており、Huaweiやサムスンの3つ折りスマホとほぼ同じように見える。
一方で、このタイプのスマートフォンは画面を閉じた状態か、全て展開した状態で使うことになり、この点はGalaxyと同様だ。異なる点として、Galaxyは真ん中の部分にカバーディスプレイがあるのに対し、TECNOのコンセプトモデルでは右側にカバーディスプレイがある。
展開時のディスプレイは10型。持った感覚はGalaxy Z TriFoldにかなり近い。インカメラを本体左側に備えるものの、プロトタイプのため、カメラは実装していないという。
3つ折りスマホに必要な薄型化については、最薄部0.2mmという極度に薄いバッテリーを採用。これによって強度を保ちつつ薄型化できているとした。
ヒンジの構造はプロトタイプのため、これから改善していくとした。実際に触ったが、2枚目のディスプレイを展開する際に完全に画面にくっついてしまうので、展開しにくさを感じた。製品化されているGalaxy Z TriFoldは、隙間があってメインディスプレイに触れなくても展開できる。
販売予定は未定 HuaweiとGalaxyどちらの型を採用するのか
本機種はあくまでコンセプトモデルなので、このまま販売する予定はないものの、2025年の3つ折りスマホのコンセプトモデルと比較すると完成度は劣る。
TECNOは引き続き3つ折りスマホの開発に注力しており、今後も技術開発を続けていきたいとしてきた。特に薄型化の技術はSPARK、POVAシリーズに生きており、2025年のSPARK Slimから発展させた商品も発売した。薄型化の技術を活用した商品は今後の商品展開にも反映させてくると考える。
TECNOが繰り出す3つ折りスマートフォンはHuaweiのような「Z型」なのか、Galaxyのような「G型」になるのか。どちらも作れることを示した今、どのような機種が今後登場するのか注目していきたい。
著者プロフィール
佐藤颯
生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。
スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。
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