激レア“完全機械式”チェキ「TTArtisan 203T」先行レビュー エモい撮影体験と、試作機ならではの不満点(3/6 ページ)
2026年春に同社のグローバルサイトでひっそりとβテスターが募集されており、何げなく応募したところ選ばれたというのが入手の経緯である。ほれ込んだ魅力も、正直うんざりした欠点も包み隠さず率直にレビューしていく。
洗練された撮影のための基本機能群
F3.5の明るいレンズとなるとピント精度が気になるところだが、TTArtisan 203Tはカメラ上部にレンジファインダー(距離計)を搭載している。これと連動したピント合わせ機構により、2〜3段階のゾーンフォーカスに頼る本家のInstaxカメラよりも、はるかに正確なピント調整ができる。
TTArtisan 203Tで撮影するには、まず蛇腹を展開する必要がある。展開ボタンを1回押すと小気味よく蛇腹が飛び出し、レンズ操作部が現れる。
露出を決めた後、ここでシャッタースピード、絞り、ピント、そしてセルフタイマーを調整する。シャッターはレンズシャッター式を採用しており、シャッターボタンを押し込むとバネとギアが連動し、チャージされたシャッター羽根が規定の時間だけ開く仕組みだ。
露光を済ませたチェキフィルムは、カメラ上部のフィルム排出ノブを回すことで排出され、現像が進む。あとは一般的なチェキと同様に2〜3分待てば写真の完成だ。
所有欲を満たすクラシックなデザインと金属の重厚感に大満足!
TTArtisan 203Tで何より気に入ったのは、とにかく目を引くかっこいいデザインだ。所有欲を満たす金属の重量感に加え、街中で構えれば「何そのカメラ」と注目を集める圧倒的な存在感がある。自分の操作でメカが動くダイレクトなフィーリングにより、カメラを使いこなしているという実感が湧いてたまらない。
それでいて、最終的に出力されるのはチェキフィルムであるため、その場ですぐに撮影結果の答え合わせができるのも良い。思い通りに良い写真が撮れたときの「脳汁が出る」ような感覚は唯一無二であり、スマートフォンやデジタルカメラでは決して味わえない種類の満足感がある。
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