月40GBになった「ahamo」はどれだけお得? 他社中容量プランと比較、「大盛り」に意外な落とし穴も:スマホ料金プランの選び方(1/2 ページ)
ahamoは8月から料金据え置きで月40GBに増量し中容量帯でのお得度を高めた。一方で通信品質の課題やキャンペーン終了後の仕様変更リスク、海外利用時の注意点も存在する。他社やMVNOも魅力的な選択肢をそろえており、容量だけでなく通信品質や特典を含めた総合的な比較が重要だ。
ahamoは8月1日から「データ増量おためしキャンペーン」を開始し、月30GBだったデータ容量が料金そのままで40GBになりました。最近の激戦区である中容量帯の中でも、お得度は一歩抜け出した形です。
そこで今回はahamoのメリット/デメリットを復習した上で、他社の中容量帯と料金を比較してみます(料金は全て税込み)。
8月から月10GB増量中、海外で使える容量には注意
ahamoは8月1日に「データ増量おためしキャンペーン」を開始しました。これまで月30GBだったデータ容量が40GBになり、大盛りオプションを追加すると最大120GBまで使えます。料金は据え置きで、キャンペーン開始前に契約していた人も8月から自動で増量されています。
ただし、注意点が2つあります。まず、この増量はキャンペーンによる一時的なものだという点です。終了日は未定のため長く続く可能性もありますが、ドコモは今回の増量を「今後のお客さま満足度向上やサービス改善の参考にする目的」としており、効果の有無が分かった時点でキャンペーンが終了する可能性もあります。
ちなみに、開始から1カ月以上たってもahamo公式サイトでは10GB増量をアピールする文言が見当たりません。「効果測定後すぐに終了させるため、あえて目立たせていないのではないか」とも受け取れます。基本的にスマホ料金は値上げの方向に向かっており、筆者は今後、いずれ30GBに戻るか、あるいは増量の恒久化に伴う値上げがセットで実施されるのではないかと予想しています。
もう1つの注意点は、海外でのデータ通信です。ahamoは海外91の国と地域(記事執筆時点)でも追加料金なしでデータ通信ができますが、増量中は少々複雑です。今回の増量キャンペーン中は海外でも国内と同じ月40GBまで通信できます。ただし、大盛りオプションを契約中の人は、海外では30GBしか使えません。
そのため、例えば大盛りオプション契約者が海外で30GBでは足りない場合、大盛りオプションは前月末でいったん解約し、海外から帰国後に再契約した方がお得になります。少々ややこしいですが、海外利用の機会が多いユーザーは、渡航前のオプション見直しを含めて注意が必要です。
今回の増量に対する筆者の個人的な意見として、30GBが40GBになるインパクトはそれほど大きくないように思います。ahamoは容量超過後も最大1Mbpsで通信できるため、30GB使い切ってもある程度のことはできます。もちろん30GBより40GBの方がよいものの、ahamoは通信品質という大きな課題を抱えているため、容量が多くても他社を選ぶという人も少なくないでしょう。
ahamoのメリット/デメリット
データ増量中のahamoですが、海外で使える以外にもメリットがあります。
ahamoの主なメリット
- 5分かけ放題込み
- 容量超過後も最大1Mbpsで使い放題
- ドコモと同じ端末が同じ価格で買える
- 容量追加が1GBあたり550円と安い
- dカード支払いでデータ増量
- dカードで買った端末は補償あり
特に、ahamoはドコモと同じラインアップの機種が購入できるのがメリットです。LINEMOやpovo2.0は端末の取り扱いがないのに対し、ahamoは最新のiPhoneも買える上、ドコモのキャンペーンや端末購入プログラムも使えます。ahamoへの乗り換え時には端末購入とセットで契約するのもお得です。
例えば記事執筆時点では、iPhone 17(256GB)がMNPなら5G WELCOME割により4万4000円割引、さらにいつでもカエドキプログラム併用で2年実質2万2033円です。これにはプログラム利用料が含まれているので、端末返却時にドコモやahamoで端末を買い替えれば2年実質33円(初回11円、以降月1円)です。Google Pixel 10a(128GB)やGalaxy A57 5Gも同じく2年実質2万2033円で購入できます。
また、意外に知られていないのがdカードの特典です。dカードでahamoの料金を支払うと、dカードなら月1GB、dカード GOLD/dカード GOLD U/dカード PLATINUMなら月5GB増量されます。
また、ahamoやドコモで買った端末には条件付きでdカードケータイ補償も付いています。dカード以外は年会費がかかるものの、家族カードなら年会費は無料か年間1100円と格安なので、積極的に検討しましょう。
一方で、ahamoにはいくつか注意点やデメリットもあります。
ahamoのデメリット
- 通信品質の低下が課題
- 月40GBと120GBしか選べない(小容量帯がない)
- ドコモメールは有料
- 家族割、ファミリー割引の対象外
- 店舗でのサポートに制限あり
- ドコモ5Gのn79に非対応のSIMフリー端末が多い
ahamoは料金が安い分、ドコモの家族割「みんなドコモ割」や家族間通話が無料になる「ファミリー割引」の対象外です。また、ドコモメールのサービスもないため、ahamo契約後も使う場合は月額330円の「ドコモメール持ち運び」の契約が必要です。
メーカー公式サイトや家電量販店などで買えるSIMフリー版(公開市場版)のスマホは、ドコモが使う主要な5Gバンドのn79や、4G LTEのB11/B21に非対応の機種が多いです。特にOPPO、Xiaomi、モトローラなどの海外メーカーのスマホは対象外が多いので、自身で端末を用意する場合はこれらのバンドに対応しているか必ず確認しましょう。非対応でも使えないことはないですが、対応した機種の方が安心です。
そして何より、ahamoの最大の懸念点は通信品質です。MVNOではないので昼や夕方に遅くなることはないものの、ドコモ回線はここ数年、トラフィック増加などによる通信品質の低下が課題になっています。Opensignalなどの外部評価でも、KDDIとソフトバンクに水をあけられている状態です。
筆者は定期的に各キャリアの通信速度を測定していますが、ドコモ回線は繁華街/オフィス街だけでなく住宅街でも電波の入りが悪い場所が多く、測定に苦心しています。つながりやすさはエリアや周囲の環境により異なるので、ahamoに乗り換える際は周囲のドコモユーザーに確認してから乗り換えた方がいいでしょう。
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