News 2001年2月14日 11:59 PM 更新

100Mbpsの衝撃,有線ブロードネットワークスのFTTHサービス詳報(1)

有線ブロードネットワークスが,注目のFTTHサービスを発表した。NTT「光・IP通信網サービス」の10倍のスピードで半分の価格だ。

 2月14日,有線ブロードネットワークスが個人・法人向けのFTTH(Fiber To The Home)サービスを発表した。ベストエフォート型ながら,下り/上り対称で100Mbpsの光ファイバーアクセス回線が月額4900円だ。NTT東西地域会社の「光・IP通信網サービス」と比較して,10倍のスピードを半分の価格で実現したことになる。


有線ブロードネットワークスの宇野康秀社長

 同社は,昨年10月から世田谷区赤堤3〜5丁目でFTTHの実証実験を行っていたが(1月16日の記事を参照),今回の発表は,実験の内容をほぼそのまま持ってきた形。当初,同社は本サービス開始時に個人向けの低速メニュー(10Mbps)を用意するとしていたが,100Mbps対応のネットワーク機器が低価格化したことを受けて,一律100Mbps対応に変更された。発表会で挨拶に立った有線ブロードネットワークスの宇野康秀社長は,「100Mバイトの音楽ビデオを約8秒でダウンロードできる。1.5MbpsのADSLでは8分53秒,ISDNなら3時間28分かかる」(いずれも理論値)と,そのスピードをアピールした。

5台のPCから同時アクセス可能

 有線のFTTHサービスでは,1契約で5台(Home100)までのPCを接続することが可能だ。また,固定ではないものの,すべての端末にグローバルIPアドレスが割り当てられるのも魅力。NAT機能内蔵のルータではなく,安価なハブで回線を共有することができるため,パワーユーザーや家族でインターネットを利用する人には嬉しい設定といえるだろう。

 一方,デメリットは,ADSLなど既存の電話線を利用するアクセス回線に比べ,宅内への回線引き込みという煩雑かつ高コストな作業が必要になること。同社のサービスを受ける場合は,初期投資として3000円の加入手数料,3万円+実費(Officeは5万円+実費)の工事費に加え,工事の際の立ち会いといった手間もかかる。ISDNやDSLのような手軽さに欠ける点がネックだが,コスト面だけをみれば,「ルータの購入資金を工事費に充てる」という考え方もできるだろう。

 なお,サーバの設置は「個々に相談」(同社)とのこと。せっかくの高速&対称型サービスなのだから,オプションなどで対応してほしいものだ。

エリア拡大はCATVと同様の手順

 サービスは,予定を1カ月前倒しする形で3月1日にスタートする。渋谷区と世田谷区の一部を皮切りに,4月には杉並,目黒,太田の3区を追加。10月までに東京23区と全国の政令指定都市へとエリアを広げる構えだ。さらに,来年の4月には県庁所在地など人口30万人規模の都市へと拡大し,世帯カバー率20%,事業所カバー率約25%を目指す。

 エリアの拡大は,町・番地レベルの細かい単位で行われる。これは,サービスの認可申請が同様の手順を踏むため。CATVのエリア拡大と同じイメージだが,裏を返せば「向かいの家はサービスを受けられるのに,ウチはだめ」ということもあり得るわけだ。詳細は,2月15日以降に同社サイトで確認できるようになる。また,エリア外であっても,登録しておけば「サービスエリア拡大の際にメールなどで情報を提供できる」(同社)という。

 また有線では,集合住宅についても積極的に営業活動を進める方針だ。「建物すべて,個別の両方に対応する。われわれは既に全国30万世帯のマンションに有線放送を提供しており,その顧客とノウハウを活かせるだろう」(宇野氏)。具体的なマンションデベロッパーなどの名前が出なかったのは残念だが,既に交渉は始めている模様だ。

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