News 2001年2月21日 11:59 PM 更新

iモードと組んで目指せ2000万台──SCEIのプレステネット戦略

SCEIはPSを利用したネットワーク戦略を発表した。PSやPS2のネットワークサービスが,いよいよ本格的に立ち上がりそうだ。


Playstation MeetingでPSのネットワーク戦略を語るSCEIの久夛良木健社長

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は2月21日,「Playstation Meeting 2001」を開催し,3件の報道発表を交えながらプレイステーション(PS)を核とするネットワーク戦略について説明した。iモード端末とPSを組み合わせたサービスをはじめ,PS2ベースのネットワークビジネスプラットフォームの提供や,アミューズメント施設へのPS2の展開など,SCEIの描くネットワーク戦略が具体的に見えてきた。

PSでiモード

 SCEIはこの日,NTTドコモのiモード端末とPSを連携させる接続ケーブル「SCPH-10180k」(3月29日発売,3500円)を発表した。ケーブルに同梱されるソフトを使えば,テレビ画面でiモードコンテンツを閲覧したり,iモードメールを読んだりできるようになるほか,PSで携帯電話のメモリを編集することも可能だ。さらに,4月にはiモード連携ソフトとしてPS用に「iモードもいっしょ(仮)〜どこでもいっしょ追加ディスク」 を,PS2向けには視聴者参加型のテレビ番組ソフト「Check-i-TV」がリリースされる予定。「iモード端末との連携により,PS2だけでなく,PS oneのユーザーも拡大するだろう。トロちゃんのどこでもいっしょはキラータイトルになる」(SCEIの久夛良木健社長)


ネットワークを通じてほかのユーザーのキャラクターとコミュニケーションすることができる


Check-i-TVの画面。iモード端末とPS2を活用し,ユーザーが番組を作り上げていく

JOYPOLICEにPS2?


Playstation Meetingにはセガの香山特別顧問も出席。PS2へのタイトル供給をはじめ,SCEIとの結びつきが強くなってきた
 またSCEIは,PS2を利用したネットワーク事業を推進することで,セガならびにナムコと協力することで合意した。これは,セガとナムコが展開する全国のアミューズメント施設にPS2をベースに開発する新端末を設置し,光ファイバー網をバックボーンとするネットワークに接続しようというもの。具体的なコンテンツは決まっていないが,セガ特別顧問の香山哲氏は「net@など,セガではコミュニケーション分野のブロードバンド向けコンテンツをいろいろと開発している。早い時期に成果を上げるられるようにしたい」と抱負を述べた。

 また,久夛良木社長によれば,この新端末はアミューズメント施設内の専用コーナー(“プレイステーション・カフェ”などを計画)に設置されるという。「まずは,PS2とブロードバンドで何ができるかということを知ってもらいたい」(同社長)。なお,アミューズメント施設への導入は今年末より開始される予定だ。


披露された新端末はPS2にキーボード,マウス,液晶ディスプレイを接続したものだった。80GバイトのHDDを装備する。詳細は別記事参照

PS2用HDDは7月発売

 この日のもう1つの発表は,ソニーグループ4社でPS2をプラットフォームとするネットワークビジネスのシステムを開発・提供するというものだ。国内ソフトハウスやコンテンツプロバイダーが迅速にPS2を利用したサービスを開始できるようになるという。

 このシステムにおいて重要な役割を果たすのが,「DNA-S」(Dynamic Network Authentication System)。DNA-SはSCEIが開発した認証システムで,プレイステーション・ドットコム・ジャパンが管理する認証サーバ,PS2用のMG(Magic Gate)対応メモリカード,ならびにPS2本体に埋め込まれている固有IDと連動してコピープロテクションを実現する。さらにSCEIでは,PS2用DVDディスクにも固有のIDを埋め込む計画で,久夛良木社長は「ネット上で不正にソフトをやり取りすることはできなくなる」と強調する。ただ,既存のPS2用タイトルにはIDが組み込まれていないため,「サービス開始までに何らかの方法を考える必要がある」とした。


DNA-Sによる不正コピー防止のシステム図

 SCEIでは,PS2用HDDとブロードバンドインフラを組み合わせたオンラインサービスを昨年末より提供する予定だったが,「きちんとしたコピー防止システムを構築しなければ,Napsterのように大変なことになる。また,PS2ユーザーの拡大により,SCEIだけで全てのトランザクションを処理するシステムを運用することはできなくなっている」(久夛良木社長)という事情により,ソニーグループの支援を仰いだため,タイミングが遅れることになったという。なお同社長によれば,PS2用HDDは7月に発売される予定で,ディスクの容量は40Gバイトになるもようだ。

PS2は月産200万台体制へ

 また久夛良木社長は,PS oneならびにPS2の今後の出荷目標を明らかにした。2月18日時点でのPS2の出荷実績は438万台となっているが,同社長は「2001年はPS2は2000万台,PS oneは1000万台以上の出荷を見込む。全世界では1億台を突破するだろう」と強気な見通しを示す。


Graphics SynthesizerならびにEmotion Engineの生産体制

 久夛良木社長が「出したらすぐになくなってしまう」というように,依然として店頭で品薄状態が続くPS2だが,同社長は「Graphics Synthesizerを生産するSCE Fab1の増強分が3月より,SCE Fab2が9月から稼動する。さらに,Emotion EngineについてはOTTS(大分ティーエスセミコンダクタ)の増強分が6月より稼働しはじめ,生産能力は月産200万台になる」と供給体制は万全だと強調した。

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[中村琢磨, ITmedia]

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