News 2001年3月14日 11:59 PM 更新

マイライン登録数,NTTグループが大きく抜け出す

マイライン事業者協議会は,2月末時点でのマイライン登録者数を発表した。NTTグループ3社が合計で全体の69%を占める好調な出足を見せている。

 電話会社選択サービス「マイライン」に参加する13社の事業者が構成するマイライン事業者協議会(優先接続関係事業者間協議会)は3月14日,1月10日より受け付けを開始したマイランの登録状況を発表した。2月末時点での登録件数は,市内・県内市外・県外・国際の4区分合計で1596万5000件と全体の6.5%にとどまっている。

マイライン登録状況
(2月末時点:1596万5000件)
電話会社NTTグループ新電電10社合計
市内76%24%
県内市外74%26%
県外62%38%
国際58%42%
合計69%31%
 事業者別では,NTT東西地域会社,NTTコミュニケーションズのNTTグループ3社が登録者数合計の69%を占めている。NTT東西地域会社は,市内通話で76%,県内市外で74%のシェアを獲得。NTTコミュニケーションズは県外通話で62%,国際通話で58%と,市内・県内市外ほどではないが高シェアを確保した。なお,マイライン事業者協議会では,KDDIや日本テレコムなど新電電各社の個別シェアは公表していない。

 新電電各社の市内電話参入やIP電話の登場などで競争が激化するマイラインの契約者獲得競争だが,申し込みスタートとともに大きく抜け出したのはNTTグループ。しかしながら,現時点では全固定電話加入者の90%以上が未登録であり,今後,新電電各社が盛り返す余地は十分にある。

 なお,マイライン事業者協議会では,5月1日のサービス開始とともにマイラインの利用を希望する場合は,3月末までに申し込むよう促している。また,マイラインの申し込みを行わなかった場合は自動的に市内・県内市外はNTT東西地域会社,県外はNTTコミュニケーションに接続することになる。ただし,ACRなどの機能を利用している場合は,そのままACRが選択する電話会社を利用できる。

関連記事
▼ マイラインがやってくる──その導入に至るまでの長い道のり
▼ マイラインがやってくる――思わぬ課金にご用心(1)
▼ マイラインがやってくる――思わぬ課金にご用心(補足)
▼ IP電話がマイライン参戦──フュージョン・コミュニケーションズが全国一律料金の長距離電話サービス
▼ マイライン登録者はいまだ2割弱──Hi-HOがユーザー調査

関連リンク
▼ マイライン事業者協議会

[中村琢磨, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.