News 2001年3月23日 07:19 PM 更新

フレッツ・ADSLでも解消されない開通までの“タイムラグ”(2)

NTT東日本だけの問題ではないが……

 だが,ADSLモデム不足が引き起こすADSLサービス開通の遅れは,NTT東日本に限ったことではなく,ADSLサービスベンダーが共通に抱える問題だ。そのため,受け付けタイミングの問題で,大幅にADSL接続サービス開始が遅れるのは,納得できないものはあるが,現状では致し方ないと我慢するしかないのかもしれない。

 問題なのは,NTT東日本がフレッツ・ISDNでも問題視された申し込み方法の違いによるサービス開通の“タイムラグ”を,フレッツ・ADSLでも解消できなかったこと。そして,工事におけるNTT東日本内部での連絡,ならびにユーザーへの連絡がまったく徹底していないこと。さらには,不測の事態に対する対応が全くなっていないことだ。

 今回の場合は,機器が手配されていないことが直接の原因だったが,民間企業であれば,それ以降に必要な機材を順送りするなどしてでもトラブルの解消を優先するはずだ。それができないNTT東日本は,いまだに半官半民の体質であると言われても仕方がないだろう。

一転,1週間後に開通──不公平是正に向けて動き出すNTT東日本

 開通が遅れるのは今更どうしようもないが,ただ待っているのも納得がいかないので,フレッツ・ADSLのホームページを通じ,状況説明を依頼するメールをNTT東日本へ送ってみた(多少はゴネてみよう,という気持ちがなかったと言えば嘘になる)。

 2日後の朝,NTT東日本から再び連絡が入る。驚いたことに,キャンセルになった分のADSLモデムが確保できたので,早ければ当初の予定から1週間遅れで開通できるという。

 また同時に,問い合わせのメールに対する返答もあった。もちろんNTT東日本公式のものではないが,申し込み方法の違いで開通までの時間に差があることを指摘されているのは事実であり,社内連絡の不徹底も認めていた。またADSLモデムに関しては完全に需要の予測ミスで,十分な数を確保できなかったためだと書いてあった。

 この翌日になり,NTT東日本はフレッツ・ADSLのホームページに謝罪のメッセージを掲載する。内容を要約すれば,「お待たせして申し訳ありませんが,受け付け順に処理を進めておりますので,お待ちください」とのこと。まだ実態は見えないが,ようやく不公平是正に向かって動き始めたようだ。

 フレッツ・ADSLはどちらかと言えば急転直下で正式サービスが開始された。現場に混乱が生じ,ADSLモデムの確保が十分に出来なかったのも理解できる。しかし問題の根本は,お役所仕事とも言える顧客への対応だ。フレッツ・ADSLでは予想外に申込みが集中し,実際に顧客に対応する現場の担当者はおそらく大変な思いをしていると思うが,顧客に対して不公平となる対応だけはなくしてもらいたいものだ。

  筆者のフレッツ・ADSLは無事開通した。おおよそ1Mbps以上の受信速度をキープしており,サービスの質は十分満足の行くものだ。今年はブロードバンド元年と言われているが,これが言葉だけで終わらないためにも,NTT東日本にはさらなるサービス体制の改善を期待したい。

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[坪山博貴, ITmedia]


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