News 2001年3月24日 03:52 PM 更新

小型端末へ進出したLinux──CeBITレポート

オープンソースとなったMobile Linux「Midori」をはじめ,Linuxの小型端末への採用が急増中だ。IBMはCeBITでLinux搭載の腕時計を披露している。

 Linuxの波は,サーバの世界から組みこみの世界へと広がりつつある。国内ではLinux対応製品はまだ数少ないものの,ドイツ・ハノーバーで開催のCeBITの会場には製品・参考出展を含めて多くのLinux搭載端末を見ることができる。

 中でも,低消費電力がウリのCrusoeと,カスタマイズ可能なオープンソースLinuxの相性は抜群だ。米TransmetaがMobile Linuxを「Midori」という名でオープンソース化し,チップビジネスで利益を上げるための下地作りとしたことも,それを物語っている。

 Transmetaブースでは,カシオ計算機の「Cassiopeia Fiva」やソニー「VAIOノート」などCrusoe搭載のWindowsマシンにならんで,複数のMidori搭載Webパッドを見ることができた。


Transmetaのブースは,Midoriにちなんでか,最上部に木が生えている

Frontpathの「ProGear」

 例えば,Frontpathの「ProGear」は,10.4型TFT液晶ディスプレイを搭載したきょう体にIEEE 802.11bのワイヤレス無線LAN機能を備えたタブレット型のPCだ。以前はWindows CEを検証していたという同社の説明員は,「Windowsでは,ドライバを1つ作るのにも煩雑な作業と手続きが必要だった。しかし,オープンソースのMidoriでは,自由に作ることができる」と強調していた。

 特にProGearのようなバーチカル市場向けのデバイスでは,顧客の要望に沿ったカスタマイズが必要になるため,市場投入までのタイムラグは,短ければ短いほど有利に働く。これもオープンソースのメリットのようだ。

 コンシューマー用途ではなかなか製品化が進まないLinuxだが,シャープは欧米向けザウルスにLinuxを採用し,PacketVideoのマルチメディア再生ソフト「PVPlayer」を搭載することを発表している(3月21日の記事参照)。同社ブースで現物を見ることはできなかったが,国内向け製品と同様にMPEG-4動画を扱えるようになる。

 このほか,IBMではLinuxを搭載の腕時計型PDAを展示した。CPUはARM7を使用し,8MバイトのフラッシュメモリとDRAMを備える。昨年8月のLinux World以来,いくつかのLinux関係カンファレンスに登場しているが,大規模な展示会で一般に披露されるのは初めてだという(別記事に詳細)。


ばらばらになった腕時計型Linuxマシン。横にはやはりペンギン

有機ELディスプレイを搭載したタイプも展示されていた。レスポンスの速さもさることながら,このサイズで740dpi,VGAの解像度を持つという

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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