News | 2001年11月8日 11:57 PM 更新 |
「うぉぉぉっ!」――。
発表会場のプロジェクタから新型AIBOが投影された時,20代後半〜30代の男性記者からドヨメキと歓声が上がった……。
そう,あのバルキリーなのである。
4足歩行のスタイルは確かにAIBOなのだが,新型「ERS-220」は,これまでの動物(ペット)路線とは一線を画した新デザインで登場した(スペックなど詳細は別記事を参照)。
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近未来的なロボットデザインを採用した新型AIBO |
それもそのはず,今回のデザインは,「超時空要塞マクロス」のメカデザイナー河森正治氏が担当。近未来的なロボットデザインを採用したというそれは,まさに80年代の変形メカロボットの世界だ。特に,流線型の頭部は,一目見て「かっこいい……」とうなってしまう(のは,30代の証拠?!)。
「無機的でマシンマニアの触手が伸びるようなテクノロジー訴求型のデザインをめざした」(同社)。
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精悍な流線型の頭部。ここだけ見るとAIBOとは思えない!? |
特に,河森氏直筆のデザイン画は,まさにバルキリー。一条輝隊員が操る「VF-1J」のカラーリングだ。ただし,顔はVF-1Sに近いかもしれない(って,マクロスファンにしか分からない?!)。ちなみに,このバルキリーカラーモデルの販売予定は,今のところ無いとのことだ。
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河森氏直筆のデザイン画。カラーリングはVF-1J,顔はVF-1S |
もちろん,AIBOが「FIGHTER MODE」や「GERWALK MODE」に変形するわけではない。ただ,河森氏のメカテイストが細かな部分に盛り込まれている。
まずは全身に装備されたLED。シルバー色の本体に,フェイスサイドランプ/テールランプ/背部マルチランプなど計19個を搭載している。
頭部にあるフェイスサイドランプとフロントランプは,AIBOの感情を表現したり,音声受信/発信を知らせる。また,背部とテール部のマルチランプ,テールランプはバッテリ残量を表示する。
目の部分にある4個の青色REDが流れるように点滅し,2個の赤色LEDがアクセントに光る。口の部分に非対称(右1個左2個)に取り付けられた3個のLEDと合わせて,光の演出がとてもメカチックだ。
頭頂部にはリトラクタブルヘッドライトも備え,暗い場所のライトアップや感情表現などに使われる。
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全身にLEDを装備。AIBOの感情を表現したり,音声受信/発信,バッテリ残量を知らせる |
メカテイストはこれだけではない。脚部の自由度は3カ所で前モデル(ERS-210)と変わらないのだが,足先の部分にショックアブソーバのように衝撃を吸収するような機構が装備されており,これがメカニカルな動きに一役買っている。「足のウラにもメカっぽい削り出し感(?)が表現されている」(ソニー広報)。
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ショックアブソーバのような役目を果たす足先 |
第2間接部が細く,足先に向けて太くなっていく脚部の作りは,ガンダム世代にはたまらないデザインだ。ただし,ここまでメカテイストなのに,ラッテ&マカロンから採用した“肉球”は,なぜかそのまま残されている。
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ガンダム世代にとって,新型AIBOの脚部の作りは,たまらないデザイン |
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ここまでメカテイストなのに,なぜか肉球はそのまま |
ここまでくると,次はいよいよ2足歩行のロボットか……と,期待が膨らむ。