News | 2002年3月4日 10:15 PM 更新 |
インターネットの掲示板などでXboxでプレイするとDVDに傷が付くという問題が騒がれているが,マイクロソフトが正式コメントを出したことで,Xboxのファンサイトは一層ヒートアップしてきた。
マイクロソフトは3月1日付けで,「ディスクの自然な摩擦などにより起こりうる現象であり,通常のDVDビデオの再生に影響を及ぼした事例はありません」とのコメントを発表した。同社広報によれば,傷が付く原因として考えられるのは,トレーとディスクの自然摩擦のほか,トレーがスライドしたとき,乱暴にディスクを出し入れしたときなどである。
「マイクロソフトでは,この現象について製品不良とは認識していない。米国でも同様の報告はあったが,これまでにプレイに支障が出たという話はない」(広報)。
また,マイクロソフトは,「これに関わらず,万が一」(マイクロソフト),ゲームのプレイに支障があった場合は,品質保証規定に従い,本体を修理,または交換すると説明しているのだが,外周の傷についてはこの限りではない。断固とした対応である。
ちなみにマイクロソフト広報によれば,2月22日から3月3日午後6時までに,Xboxサポートセンターに寄せられた問い合わせは,延べ243件。本来,土日はサポートセンターは休んでいるが,先週末より騒ぎが大きくなったことから臨時でオープンすることにしたという。
こうしたマイクロソフトの対応を受けて,Xboxのファンサイトでは,被害者の会よろしく,「こんな傷がつきました」という書き込みが相次いでいる。
例えば,読解力のある(?)ユーザーはマイクロソフトのコメントを読んで,「結局,仕様ということらしい」と一言。(仕様どころか,マイクロソフトは“自然現象”と言い切っているのだが)。また,「Xboxはいいゲーム機なのに,こんなことで(評判に)傷がつくのは残念」といった“上手い”書き込みもあった。
ただ,全ての書き込みが,マイクロソフトを非難しているわけではない。「ゲームに夢中で傷のことなんて気にしている暇はない。みんなゲームやろうぜ!」と超ポジティブシンキングのユーザーや,個人でできる傷対策として,CDリングプロテクターの使用を勧めるユーザーもいる。
発売日当日にXboxを購入したユーザーの中には,同じタイトルを2〜3枚購入するユーザーもいた。おそらく,保存用にしておくつもりなのだろうが,そこまでXboxに入れ込んでいるユーザーにしてみれば,どんな傷でも「許し難い」と思うのは当然のことかもしれない。また,ゲームに飽きたら中古ショップに売ろうと思っていたユーザーにとっても,噴飯ものであることは間違いない。
米国で同様の症状が出たときに手を打たなかったこと考えると,「日本市場は(ソフトの)クオリティに厳しい」と話していたBill Gates会長も,外周の1ミリの傷が日本でここまで騒ぎになるなどとは夢にも思わなかったのだろう。Gates会長,日本のゲーマーは,ソフトだけでなく,ハードのクオリティにも煩いのだよ。
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