News 2002年4月4日 11:34 PM 更新

世界最薄の名刺サイズデジカメ「eyeplate」の実力は?(2)

 初めに,一般的なデジカメのVGA画像と比べてみた。比較に使用したのは,普段取材に使用しているキヤノンのG1。もともとは3メガピクセル機なのだが,640×480ピクセルに解像度を下げて,同じアングルで撮影してみた。


eyeplate(上)とキヤノンG1(下)

 撮影時は快晴だったせいか,eyeplateでは露出オーバーで屋根が白くとんでしまってる。色あいも少し不自然で,特に赤の発色がおかしい。ただ,比較したG1は,発売時の価格が11万5000円というコンパクトカメラ最上位機種。それを考慮すると,思ったよりもキレイに撮れたという印象だ。

 そのほか,風景,人物,静物(バイク),室内など,さまざまな条件で撮影してみた。


ツツジと葉桜。赤いツツジの発色がイマイチ?


黄色い服をきたモデルさん。横の机にあるカラーパターンを色合いの参考に……


光るメッキパーツが多いバイク。金属感もしっかり出ている


編集部の室内。太陽光よりも,このような蛍光灯の方が自然な発色になる

 このサイズとVGAというスペックを考慮すれば,“使える画質”と言えるのではないだろうか。この画像を何に使うかにもよるが,Web掲載やメール添付には十分だろう。むしろ,何かに使うために撮影するというよりも,気になったシーンがあったらすぐに胸ポケットから取り出して,メモがわりに写すといった利用方法が,このカメラに一番似合っている。

 ただ,1つだけ不満なことがある。撮影可能範囲が60センチからという,もはやマクロとはいえない距離からしか撮影できない点だ。例えば,ラーメン食べ歩きの画像を撮影したくても,60センチの距離を確保するためには,席を立たなければいけない。この手の小型カメラは,被写体にグッと近寄れるのがメリットのはず。メモがわりにガンガン使うには,マクロ機能は絶対欲しいところ。次のモデルでは,ぜひこの点を改善してもらいたい。


完全にピンボケ。せめて,ラーメンが撮影できる距離のマクロが欲しい

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