News | 2002年5月8日 03:11 PM 更新 |
ソニーマーケティングは5月8日,コンパクトタイプのサイバーショットPシリーズ新製品として,6色のカラーバリエーションを用意した2メガピクセル機「DSC-P2」を発表した。6月5日に発売される。価格はオープンだが,実売価格は5万円前後の見込み。
DSC-P2は,Pシリーズのフラッグシップ機であるDSC-P9とほぼ同等の機能を装備している。沈胴式の光学3倍ズームレンズを採用したボディも,114(幅)×51.5(高さ)×35.6(奥行き)ミリで約177グラムと,P9とほぼ同じサイズ(奥行き0.4ミリ減,重さ0.5グラム増)だ。
P9とのスペック上の大きな違いは解像度で,P2は有効200万画素の1/2.7型CCDを搭載している。また,ADコンバータは12ビットに変更されている(P9は16ビット)。
逆に,P9やP5にはなかったP2の特色が,ボディの多色展開だ。「本体カラーとしては業界最多」(同社)となる6色(スパークルホワイト・コズミックブルー・ブラック・シルバー・ライラックピンク・パールブルー)のカラーバリエーションを用意した。
また,ソニースタイル限定色として「ALL BLACK」モデルが発売される。これは,通常モデルのブラックがツヤ消し調なのに対して,限定色では“光沢のある黒”を採用。ズームレンズ部やシャッター,電源ボタンまでも黒に塗装された,まさに“黒一色”のモデルだ。なお,色以外の機能面の変更はない。
P2の主な機能としては,HQの高画質で連続動画記録ができる「HQXモード」,1回のシャッターで連続した16枚の画像を16分割のシーンにしてJPEG画像1枚に記録する「マルチ連続16枚撮影機能」,3点で測距する多点測距システム「マルチポイントAF」,色ノイズを抑える「クリアカラーNR」,輝度ノイズを除去する「クリアルミナンスNR」,長時間露出時に生じるノイズを低減できる「NRスローシャッター」,画面を均等に分割して測光する「マルチパターン測光」,プリフラッシュ採用の新調光システムなどがある。
サイバーショットPシリーズの普及機として登場した今回のP2は,人気のP5でおなじみのコンパクトなスティックスタイルを継承しながら,求めやすい価格設定や多色展開などを行うことで,幅広いユーザー層にアピールしていくという同社の戦略商品だ。
昨年10月の発売以来,同社のP5は売れ筋ランキングでトップを独走してきた。さらに今年3月にPシリーズ最上位機種として発売されたP9も,P5に続いて好調な売れ行きを示している。しかし,そのほかの売れ筋デジカメを見ると,キヤノンのIXY DIGITAL 200aやミノルタのDimage X,松下電器産業のLUMIX DMC-F7など,「軽量・コンパクトで,“実売5万円前後”の2メガピクセル機」が人気となっている。
サイバーショットのラインアップでは,入門機として発売しているDSC-P71がこの価格帯にあたるが,ボディサイズは使いやすさを狙った大きめのもの。「当社にはこのクラスの製品がこれまでなかった。今回のDSC-P2は,“大きさ,デザイン,価格”を追求,売れ筋モデルを狙った」(同社)。
DSC-P2の主な仕様は以下の通り。
製品名 | DSC-P2 |
撮像素子(有効画素) | 1/2.7型CCD(200万画素) |
ズーム | 光学3倍/デジタル6倍 |
レンズ | 6〜18ミリ(35ミリカメラ換算で39〜117ミリ),F2.8〜5.6 |
画像サイズ(静止画) | 1600×1200,1600×1072,1280×960,640×480ピクセル |
(動画) | 320×240,160×112ピクセル |
画像形式 | 静止画:JPEG,GIF / 動画:MPEG-1 |
液晶ディスプレイ | 1.5型液晶 |
記録メディア | メモリースティック(16Mバイトタイプ付属) |
電源 | インフォリチウムCタイプ(NP-FC10) |
サイズ | 114(幅)×51.5(高さ)×35.6(奥行き)ミリ |
重さ | 177グラム(バッテリー別) |
価格 | オープン(実売想定価格5万円前後) |
発売日 | 6月5日 |
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