News 2002年5月30日 09:52 PM 更新

富士写、“ブルーに光る”コンパクト機と、レンズ交換式一眼レフデジカメ

富士写は30日、同社独自の撮像素子「スーパーCCDハニカムIII」を採用したデジカメ新製品として、有効210万画素3倍ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラ「FinePix F401」と、1200万画素相当の撮影ができるレンズ交換式一眼レフタイプの「FinePix S2 Pro」を発表した

 富士写真フイルムは5月30日、同社独自の撮像素子を“高感度・高品位で高画質”に進化させた第3世代のハニカムCCD「スーパーCCDハニカムIII」を採用したデジカメ新製品として、有効210万画素3倍ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラ「FinePix F401」と、35ミリ一眼レフタイプデジカメでは初の1200万画素相当の撮影ができる「FinePix S2 Pro」を発表した。

210万画素3倍ズームのスタイリッシュなコンパクトデジカメ「FinePix F401」


 FinePix F401は、1/2.7型スーパーCCDハニカムIIIを搭載し、有効210万画素ながら、記録画素数は最大2304×1728ピクセルと、400万画素相当の画像を撮影できる。ISO感度は最大1600相当(1メガモード時)で「ろうそく数本分の明るさでもノーストロボ撮影が可能」(同社)だ。スーパーEBCフジノンレンズを採用し、35mmカメラ換算で38〜114mmの3倍ズームを装備。沈胴式レンズながら厚さは27.5ミリと、高機能な光学系を同社コンパクト機で好評の薄型スクエアボディに収めている。サイズは85(幅)×69.4(高さ)×27.5(厚さ)ミリ、重さ約215グラム。


光学3倍ズームを薄型ボディに収めている

 外観でアクセントになっているのは、本体前面に装備されたブルーイルミネーション。電源投入時/セルフタイマー作動時/クレードル充電時に、発光(点滅)する。「ブルーは、W杯日本代表のイメージカラー。また、ハイテクや高級感をイメージさせる色でもある。スタイリッシュさと高品位を“青色”で表現している」(同社)。


ブルーイルミネーションがスタイリッシュさと高品位を表現

 静止画はExif2.2をサポート。動画は最大320×240ピクセル/毎秒10フレームのMotion JPEGを撮ることができる。長寿命設計のバッテリにより、最大約5000枚、連続190分の撮影が可能だ。記録メディアはスマートメディア。16Mバイトタイプが付属する。また、シャッター音に、同社のレンズ交換式高級コンパクト銀塩カメラ「TX-1」のシャッター音をサンプリングしたものを使っている。6月19日から発売し、価格は6万4800円。

 「市場のデジカメニーズは、高画素志向からスタイリッシュコンパクト機へと変化しており、2M〜3Mピクセルで2万〜5万円前後のコンパクト機が全体の3/4を占める。今回のF401は、この売れ筋のミドルレンジゾーンに投入していく戦略商品」(同社電子映像事業部営業部長の青木良和氏)。

 FinePix F401の主な仕様は以下の通り。

製品名FinePix F401
撮像素子有効210万画素1/2.7型スーパーCCDハニカム(原色フィルター採用)
記録画素数2304×1728/1600×1200/1280×960/640×480ピクセル
記録方式静止画:JPEG(Exif2.2/DCF/DPOF対応)、動画:Motion JPEG
レンズ光学式3倍ズームレンズ(35mmカメラ換算で38〜114ミリ相当)、F2.8〜4.8/7.0〜11.6
電子ズーム最大3.6倍(光学3倍と併用して最大10.8倍)
感度設定ISO 200/400相当(1メガモード時 800/1600)
ファインダー実像式光学ズームファインダー
液晶ディスプレイ1.5型低温ポリシリコンTFTカラー液晶(11.4万画素)
記録メディアスマートメディア
電源付属専用リチウムイオンバッテリ(NP-60)
サイズ85(幅)×27.5(奥行き)×69.4(高さ)ミリ
重さ約185グラム(本体のみ)
価格6万4800円
発売時期6月19日

FinPixの最上位機、レンズ交換式一眼レフ「FinePix S2 Pro」

 FinPixの最上位モデルとなるレンズ交換式一眼レフタイプの「FinePix S2 Pro」は、今年1月に行われたスーパーCCDハニカムIII発表会の時に、開発表明されたもの。6月21日から発売し、価格は31万円。


レンズ交換式一眼レフタイプの「FinePix S2 Pro」

 23×15.5ミリと大型サイズのスーパーCCDハニカムIIIを搭載。有効画素数は617万画素だが、ハニカム信号処理システムによって記録画素数は1212万画素(4256×2848ピクセル)を実現した。「1000万画素以上の記録画素は、35ミリ一眼レフカメラタイプとしては世界初」(同社)。

 同社のレンズ交換式一眼レフデジカメは、ニコンとの協業によりニコンFマウントに対応しているのが特徴。前モデルのS1 Proではニコン「F60」をベースカメラとしていたが、今回のS2 Proは中・上級モデルの「F80」がベースとなり、AF-S/AF-VRレンズを含む全てのD/GタイプAFニッコールレンズが使用できるようになった。記録方式は、JPEG、TIFFに加えて、CCDから出力されたアナログデータを12bitA/D変換後に生データのまま保存する「CCD RAW 12bit」記録モードを装備する。PCへの画像転送を行うインタフェースは、USBのほか、より高速なIEEE1394を備える。

 FinePix S2 Proの主な仕様は以下の通り。

製品名FinePix S2 Pro
撮像素子有効617万画素 23×15.5ミリ スーパーCCDハニカム(原色フィルター採用)
記録画素数4256×2848/3024×2016/2304×1536/1440×960ピクセル
記録方式JPEG(DCF/DPOF対応)、TIFF、CCD-RAW(12bit)
レンズマウントニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付き)
感度設定ISO 100/160/200/400/800/1600相当
ファインダーアイレベル式
液晶ディスプレイ1.8型低温ポリシリコンTFTカラー液晶(11万画素)
記録メディアスマートメディア、コンパクトフラッシュ、マイクロドライブ
電源単3電池(ニッケル水素充電池/アルカリ乾電池)×4、またはリチウム電池(CR123A)×2
サイズ141.5(幅)×79.5(奥行き)×131(高さ)ミリ
重さ約760グラム(本体のみ)
価格31万円
発売時期6月21日


FinPix F401のCMには、同社デジカメのイメージキャラクタである藤原紀香を引き続き起用。新製品のアクセントにもなっているブルーイルミネーションを映像で表現している。6月7日のワールドカップ日本戦の放映時に、このCMが流れる予定。

 同社電子映像事業部長の加藤典彦氏は、新製品発表会で「日本写真機工業会(JCIA)の出荷統計をみると、今年1〜4月の国内デジカメ出荷台数は、前年同期比134%となっているが、2001年(通年)の前年比164%と比べると少ない。一方、海外の今年1〜4月は前年同期比168%と国内よりも好調に推移している。それでも、JCIAによる今年の国内出荷予測値(126%)から比べると上回っているなど、好調なのは今年も変わらない。2002年の全世界出荷も当初の予測値(1900万台)を大きく上回り、2300万台に到達するのではとみている」と、デジカメ市場が依然として好調に推移していることを語った。

 「当社とソニー/キヤノン/オリンパスというデジカメ4強が熾烈な競争を繰り広げている。今回は、第3世代のハニカムCCD“スーパーCCDハニカムIII”を採用し、高感度撮影や高画質動画などスーパーCCDハニカムIIIIの特徴を生かした新製品で、ミドルレンジとプロ/セミプロ向けの2機種を用意した。新CCDをキーデバイスにして、2002年も次々と新製品を投入していく」(加藤氏)。

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[西坂真人, ITmedia]

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