News:ニュース速報 2002年6月14日 01:32 PM 更新

アッカ、10Mbps“拡張版Annex C”を7月中旬スタート

アッカは、ADSLの下り最大速度を10Mbpsに引き上げる“拡張版Annex C”サービスを7月中旬からスタートする

 アッカ・ネットワークスは6月14日、ADSLサービスの通信速度を現在の最大8Mbpsから最大10Mbpsに高速化するサービスを7月中旬に開始すると発表した。

 「S=1/2」技術を利用し、デジタル処理プロセスを工夫することで実現した。同技術は、伝送誤りを自動訂正するための「誤り訂正ビット列」を減らし、その分の帯域を実データの伝送に割り当てることで最大速度を引き上げる技術。ITU.T G.992.1(旧称:G.dmt)に基づく。

 高速化は、同社がISPを通じて提供している全8Mbpsユーザーが対象。ただし速度アップは、下りDSLリンク速度(モデム-NTT収容局内のADSL伝送装置間の伝送速度)が8Mbps出ていることが条件となる。7月中旬から東京23区内のNTT収容局を新技術に対応させ、9月までに全エリアで工事を完了させる予定。

 ユーザーは同社サイトからファームウェアをダウンロードし、モデムにインストールすることでサービスを利用できる。また同社が認定した市販のモデムを利用するユーザーに対しても、順次ファームウェアを配布する。

 また同社は今秋にも、伝送速度をさらに約500Kbps引き上げた上でISDN以上の伝送距離を実現する「C.x」技術を導入する計画。下り最大約12Mbpsを実現でき、最長伝送距離を約7キロ(線路長)に延長できるという。

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