News:ニュース速報 2002年7月22日 10:13 PM 更新

ペンで囲んで必要部分のみ文字認識 富士通研


 富士通研究所は、ペン入力タブレット上などで手書き入力した文字列に対し、後から文字認識の範囲指定が可能な技術を開発したと発表した。

 従来の手書き文字認識では、入力範囲が固定であったり、図形なども認識対象になってしまうなどの制約があった。同社が開発した技術では、文字と図形が混在した文書の「必要となる部分」をペンで囲み、その範囲のみを認識させることが可能となる。さらに、タブレットの代わりに同社の超音波型電子ペンを用いて、紙に筆記した情報を認識して入力することもできる。


 サポートセンター業務などでは、顧客対応をしながら同時にキーボードでPCに情報を入力するのは、困難な場合が多い。だが、本技術を採用することで、顧客対応時に手書き入力し、後から必要となる部分のみをペンで囲んで入力できるため、迅速な処理が可能になるという。

 なお、手書き文字認識で用いるソフトウェアは、WindowsのActive X部品として提供されており、Visual Basicなどのツールを用いて業務アプリを開発することも可能だ。

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