News | 2002年8月20日 03:00 PM 更新 |
リコーは8月20日、基本機能を重視した324万画素コンパクトデジタルカメラ「Caplio RR30」を発表した。9月20日発売。価格は5万4800円。実売は4万円前後になる見込みだ。
Caplio RR30は、外部AFとTTL AFを併用する「ハイブリッドAF」の採用と内部処理アルゴリズムの最適化などで、レリーズタイムラグ(シャッターを押してから撮影されるまでの時間差)が約0.22秒という高速応答を可能にした。「400万画素以下のデジカメで、AFを使った一気押しでは世界最速」(同社)という。また、撮影間隔も1.52秒/コマ(再生間隔0.5秒/コマ)とトップクラスのレスポンスで、シャッターチャンスに強いのが特徴だ。そのほか、0.13秒間隔で16コマの連続画像を撮り、1枚の画像ファイルに収める連写機能も搭載した。
電源には専用のリチウムイオン充電池のほか、同じ電源スロットで単3形のアルカリ乾電池やニッケル水素充電池も利用できる。専用リチウムイオン充電池使用時には約3500-4500枚の連続撮影が可能で、これはクラストップレベルだ。
有効324万画素の1/2.7型原色CCDを採用。35ミリ換算で35-105ミリ相当の光学3倍ズーム機能に加え、3.4倍のデジタルズームを搭載。同社デジカメシリーズの特徴となっている強力なマクロ機能も健在で、最短約1センチの接写が可能だ。またストロボ撮影では16センチまでの近接撮影に対応している。
サイズは114(幅)×32.5(奥行き)×54.5(高さ)ミリ、重さは約160グラム(バッテリ別)と小型軽量ボディで、カラーはシルバー/ブラック/ホワイトの3色を用意している。液晶ディスプレイは1.6型の透過型アモルファスシリコンTFT液晶を搭載。大型モードダイヤルと十字キーを採用し、指の無駄な動きを無くしたボタン配置など操作性を高めた。
記録媒体はSDメモリーカードを採用、本体に8Mバイトのフラッシュメモリを内蔵している。暗い場所でも被写体を確認できる高感度モードをはじめ夜景/スポーツ/文字/ポートレート/遠景の6つのシーンモードを備える。
同社は横型スタイル・薄型ボディのCaplio RR1や、携帯電話ライクなクレードル装備のCaplio RR10など、他社とは一味違ったデザインのデジカメを発売してきた。だが今回の新製品は、銀塩コンパクトカメラに近いオーソドックスなスタイルだ。
「開発コンセプトは、“生活取材カメラ”。基本機能を重視した実用機としての完成度を高めた」と同社が言うように、軽量コンパクトなボディに3Mピクセル・光学3倍ズームや強力なマクロ、高速応答や連写、単3形も使えて長寿命なバッテリなど、コンパクトデジカメに求められる機能はしっかり押さえながら、実売4万円前後とコストパフォーマンスも高い。スタイルは地味だが質実剛健で、デジカメとしての仕事をしっかりこなしてくれる実用主義の製品に仕上がっている。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | Caplio RR30 |
撮像素子 | 1/2.7型有効324万画素CCD(総画素数334万画素、原色フィルタ) |
記録画素数 | 2048×1536/1280×960/640×480ピクセル |
記録方式 | 静止画:JPEG(Exif 2.2)/TIFF、動画:AVI |
レンズ | 5.5-16.5ミリ(35ミリ換算で35-105ミリ)、F2.6-4.7 |
電子ズーム | 最大3.4倍(ただし640×480ピクセル固定) |
撮影距離 | 約24センチ−∞(マクロ時:約1−24センチ) |
感度設定 | オート(ISO 125相当)/200/400/800相当 |
ファインダー | 実像式 |
液晶ディスプレイ | 1.6型透過型アモルファスシリコンTFT液晶 |
記録メディア | SDメモリーカード、内蔵8Mバイトメモリ |
電源 | 専用リチウムイオン充電池、単3形アルカリ電池、ニッケル水素充電池 |
サイズ | 114(幅)×32.5(奥行き)×54.5(高さ)ミリ |
重さ | 約160グラム(バッテリ別) |
価格 | 5万4800円 |
発売日 | 9月20日 |
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[西坂真人, ITmedia]
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