News:ニュース速報 | 2002年8月28日 07:06 PM 更新 |
シャープは8月28日、PCなしで周辺機器同士をUSBでダイレクト接続できる規格「USB On-The-Go」(USB OTG)に対応した1チップコントローラLSI「LR38873」を開発したと発表した。2003年1月に量産を開始する。
USB OTGは、USB接続の周辺機器同士をPCを介さずに接続するための規格。2001年12月にUSBの推進母体「USB-IF」がUSB2.0の補則として策定した(2001年12月の記事参照)。USB OTGでは、ホスト(親)とペリフェラル(子)というUSBの“親子関係”を、接続し合った2台の周辺機器にそれぞれ設定できる。
USB接続によるデータ転送は親子関係を前提としており、従来のホストはPCに限られていた。USB OTGは周辺機器同士をPCなしでダイレクト接続できるため、デジタルカメラで撮影した画像を直接プリンタに転送するといった使い方が可能になる。
「LR38873」は、USB OTG機能、ホスト機能、ペリフェラル機能の3つを1チップに集約した。USBラインドライバ2本を内蔵し、ホスト時に2台の周辺機器を同時に接続できる。USB2.0のFull Speed(12Mbps)をサポートした。
サンプル価格は1500円。10月にサンプル出荷を始め、2003年1月に量産を開始する。量産時には月産10万個を生産する予定。また今後USB OTGコアをベースにASICも開発するとしている。
[ITmedia]
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