News 2002年10月17日 11:59 PM 更新

WPC EXPO基調講演
ソニーが掲げる「ユビキタス“バリュー”ネットワーク構想」

ソニー執行役員上席常務の所眞理雄氏が、同社の掲げる「ユビキタス“バリュー”ネットワーク構想」について語った

 “ユビキタス”という言葉がはんらんしているが、この言葉を10年以上も前から叫びつづけていたというメーカーがある。

 ビックサイトで行われているWPC EXPO 2002。2日目の基調講演で登場したソニー執行役員上席常務ネットワーク&ソフトウェアテクノロジーセンター プレジデントの所眞理雄氏が、同社の掲げる「ユビキタス“バリュー”ネットワーク構想」について語った。


ソニー執行役員上席常務ネットワーク&ソフトウェアテクノロジーセンター プレジデントの所眞理雄氏

 「われわれがユビキタスという言葉を使い出したのは、1990年頃から。ソニーコンピュータサイエンス研究所(Sony CSL)で、10年後のコンピュータやネットワークの使い方を模索しているうちに出てきたのが、この言葉だった。それ以降、われわれ研究者の頭の中に描いていた“ユビキタス”が、今年から来年にかけて発売するさまざまな商品を通じて提供できるようになった」(所氏)。

 同社が考えるユビキタスネットワークは、VAIO、WEGA、プレイステーション2、モバイル機器(CLIEや携帯電話など)といった同社主力商品が中心となって、すべてのデジタル機器がつながっている世界を指す。今年から来年にかけてソニーが提供するユビキタスな商品群とは、VAIOでは「VAIO Media」、WEGAでは「Cocoon」などだ。


同社が考えるユビキタスネットワーク

 VAIO Mediaは、VAIOをサーバにしてさまざまなメディアを家庭内ネットワークで活用するためのソフトウェアプラットフォームだ。それを実現するハードウェアとして、ネットワークメディアレシーバー「RoomLink」が発表された。これは、VAIO Mediaで提供される映像、音楽、写真といったネットワーク経由のオンデマンドアクセスサービスに接続できる小型ネットワークアプライアンスだ。「RoomLinkを使うことで、VAIOとTVがつながり、どこでも誰でも楽しめるという“ユビキタス”環境が構築される。そこに“バリュー”が生まれる」(所氏)。

 WEGA+Cocoonも同様だ。11月1日から発売するCocoon第1弾は、160GバイトのHDDを搭載するネットワーク対応のHDDレコーダ「CSV-E77」。MPEG-2形式で最大100時間の録画が可能で、ネットワーク接続機能を使うことでEPGと連携した学習機能付きの録画予約が行える。「私の使い方は、出張中にあったニュース番組をCocoonで1週間分すべて録画しておく。そうすると、人生を二度やっているような感じになる」(所氏)。

 ソニーはなぜ、ユビキタスネットワークに“バリュー”を入れるのだろうか。

 「ネットワークにいろんなものがつながることで、ユーザーに“価値”を与えなければならない。それは、使いやすさや便利さだけではなく、“感動”や“Experience”といった要素も含まれる。すべての機器がつながるユビキタス“バリュー”ネットワークは、1社だけではできない。他メーカーとの接続も十分考えている。今後は、ユビキタスネットワーク機器同士の標準化・オープン化も積極的に進めていく」(所氏)。

関連リンク
▼ 特集:WPC EXPO 2002

[西坂真人, ITmedia]

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