News | 2002年11月19日 12:50 PM 更新 |
OneNoteは自由形式のノートをタブ形式で管理。1枚のノートはフリースタイルで、自由な場所に自由な形式で書き込むことができる。Webブラウザや他のアプリケーションからグラフィックやテキスト、表などをドラッグ&ドロップで配置したり、タブレットから自由筆記でノートを記述することも可能。思い思いのスタイルでアイディアを書き留めておくことができる。書き留めたメモは、やはりドラッグ&ドロップで移動させたり、いくつかの要素をまとめて個条書き形式に変換したりと、頭の中で情報をまとめるプロセスをOneNote内で実行可能なようだ。
OneNoteがどれほど有用かつ人間の思考をエンハンスするものになるのかは、おそらくメモをまとめる機能の出来具合と、メモ取りした情報を再利用するため、いかに機能的に検索を行えるかにかかってくるだろう。デモンストレーションではそこまで踏み込んでいないため、その判断はできなかった。
またGates氏は、.NETフレームワークで実現されるWebサービスが、具体的にどのような姿になるのかを示すため、コピーサービスチェーンの「Kinko's」との提携で実現されるインターネットを介した印刷サービスを紹介した。
「Kinko's Remote Printing」というこのサービスは、.NET AlartやMapPoint.NETといったWebサービスを構成する要素を利用。印刷ダイアログで全米のKinko'sから印刷したい支店を選択、印刷指示を行うとインターネット経由でコピーサービスを依頼し、配布先へと自動的にメッセージを連絡することができる。代金の支払いも.NETフレームワークの中でシームレスに処理することが可能だ。
さらに「将来」の話として、SPOT(Smart Personal Object Technology)もアナウンスした。SPOTはMicrosoft Researchで生まれた製品コンセプトで、腕時計や置き時計、キーホルダーやUSBドングルの形で提供され、ネットワーク社会の中におけるフロントエンドデバイスとなる製品を構築するための技術だ。
例えばワイヤレスでネットサービスの鍵を開ける機能を持つキーホルダーや、天気や口座情報などを参照できる腕時計、渋滞情報などの生活情報を簡単に引き出せる置き時計など。.NETフレームワークの中で、Webサービスの情報を受け取ってユーザーに示したり、指示を出すなどの機能を持つ。
なお、MicrosoftはCOMDEX/Fallの最初の2日間、各分野に関する詳細を伝えるプレスカンファレンスを開催する。追ってレポートを入れることにしたい。
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