News 2003年3月18日 05:01 PM 更新

世界最小・最軽量のポータブルDVD Multiドライブ――松下、「LF-P567C」を発表

松下電器産業が、全記録型DVDフォーマット(DVD Multi規格)に対応したポータブルDVD Multiドライブ「LF-P567C」を発表。昨年10月に発表した据え置き型とほぼ同等の機能を、軽量薄型でコンパクトなポータブル型ボディに収めた

 松下電器産業は3月18日、全記録型DVDフォーマット(DVD Multi規格)に対応したポータブルDVD Multiドライブ「LF-P567C」を3月21日に発売すると発表した。「ポータブル型のDVD Multiドライブでは世界最小・最軽量」(同社)という。価格はオープンだが実売は4万5000円前後になる見込みだ。


世界最小・最軽量のポータブルDVD Multiドライブ「LF-P567C」

 同社は昨年の10月に、同社初のDVD Multiドライブ2製品「LF-D560JD」(外付型)と「LF-D521J」(内蔵型)を発表。今回の新製品は、USB2.0対応据え置きタイプの「LF-D560JD」とほぼ同等の機能を、130(幅)×17(高さ)×154(奥行き)ミリで重さ315グラムという軽量薄型でコンパクトなポータブル型ボディに収めた。ユーザの使い勝手を考慮して、フタが上下に開くクラムシェル型を採用。周囲の障害物を気にすることなく、ディスクの出し入れができる。


LF-D560JDとほぼ同等の機能を軽量薄型ボディに収めた


 「据え置き型のLF-D560JDと比べて容積比で1/6以下、 重量比で1/5以下と大幅なコンパクト化を図り、単行本並みの大きさに仕上げた。ただし、単なる軽量化を求めるのではなく、金属パーツを多用するなどボディ剛性もしっかり確保した」(同社)。

 対応記録ディスクは、DVDフォーラムが規格化したDVD-RAM、DVD-R(for General)、DVD-RW(Ver1.1)というすべての記録型DVD(DVD MULTI RECORDER規格)に加え、CD-R/RWの記録・再生もサポート。書き込みスピードは、DVD-RAMとDVD-Rが2倍速、DVD-RWが等倍速、CD-Rが16倍速、CD-RWが8倍速の高速記録が行える。なお、再生はDVD-R/RWが4倍速、DVD-RAMが2倍速、DVD-ROMが8倍速、CD-Rが24倍速、CD-RWが16倍速。

 「すでに発売中の据え置き型(LF-D560JD)との違いは再生スピード。DVD-RAM以外の規格で若干遅くなっている。だが記録スピードは据え置き型と変わらず、CD-R書き込みスピードではLF-D560JDの12倍に対して新製品が16倍と上回っている部分もある」(同社)。

 インタフェースは最大480Mbpsの高速データ転送が可能なUSB2.0に対応(USB1.1時は12Mbps)。ホットプラグをサポートし、電源オンのままUSBコネクタを抜き差しできる。また、PCにUSBケーブルを挿すと電源が自動でONになるという同社外付型光ディスクドライブ伝統の便利機能も継承している。


インタフェースは高速データ転送が可能なUSB2.0に対応

 添付ソフトは、DVDビデオレコーダで録画した映像の記録・編集・再生が行える「DVD-MovieAlbumSE 3」、DVDオーサリングソフト「MyDVD 4」、ライティングソフト「B's Recorder GOLD5 BASIC」、パケットライトソフト「B's CLiP5」、簡易バックアップソフト「FileSafe」など、映像編集からデータのバックアップまで多彩なアプリケーションを用意した。対応OSは、Windows 98 SE/Me/2000/XP。

関連記事
▼ 松下、厚さ17ミリのポータブルDVD Multiドライブ
▼ 松下、DVD Multiドライブ発表
▼ 速攻レビュー:松下の記録型DVDドライブ「LF-D521JD」――台湾製メディアも“ほぼ”2倍速記録可能

関連リンク
▼ 松下電器産業

[西坂真人, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.