News:アンカーデスク | 2003年3月31日 07:38 PM 更新 |
h.o.×東京大学生産技術研究所による「one」。球を2つに割ったものがネットワークでつながっている。真ん中にでっぱりがある。片方のでっぱりを押しこむと、他方のでっぱりが持ち上がる。そういうもの。
映像はこちら(670Kバイト)
どっかでこの感じは見たことがある。実はh.o.というのは、以前紹介した「@ home exhibition」をやったような人たちによるチームなのだ。この手の「Small communication」というのも、彼らのひとつのテーマというわけ(*2)。
ただ、このone、初日にいきなり壊れちゃった。思っていた以上の力で、みんなが押しちゃうんだって。だからこれからはデモだけになるみたい。この手のものは触れないっていうのはちょっとつまらない。
やはりh.o.とNTTアドバンステクノロジによる「Living Memory」。家具に2次元コードが付いていて、それをリーダーにかざすと、そのものについての情報(っていうか思い出)が表示されるっていうもの。ここにあるのは模型だから、家具をリーダーのほうにつれてきたけど、実際にはリーダーを家具につれていくことになるのだろう。
わたしの父は家具や電化製品なんかを買ったとき、隅っこに日付を入れておく習慣があった。後から見たときに、それだけで買ったときのことをいろいろ思い出せるんだと言ってた。「Living Memory」はこれをもう少し拡張したものだ。
こういう「思い起こさせるための道具」っていうのが、もっと積極的に作られていいかもしれない。
パナソニックデザインは、御家芸の家電をテーマにしたコラボレーションを出展していた。これは森脇裕之(さっきの「TEA FOR ANGEL」の)とによるソウジしたくなる掃除機。
ホースにはライトがついていて吸い込みながらびかびかひかる。ステータスも表わしているらしいんだけど、そんなことよりとにかく光る。かっこいい。本体はどこにあるかというと、腰のうしろ。もちろんコードレス。なんとなく芝刈りや除草剤散布のスタイル。
掃除機を使っていてなにがいやだって、床に転がっているものを引っかけることだ。かといってスタンド型は重い。
そう考えたときにこれはいいアイディアだ。ただ、いちいち腰に掃除機を巻くのがめんどくさくないかってことだけど、それはかっこよさでカバーだ。なんかこれは、だれかみたいにたまにしか掃除をしない人が、ようし今日はやるぞぉっていうんで使うためのものかもしれないぞ。オトコノコむけかな。
これはなにかというと、加湿器です。そう言われてみれば、なるほどそれらしい雰囲気はあるのだけど、言われなきゃわかんない(下のバケツが透明になっているタイプは「水」っていうヒントがみえるけど)。中原英隆とのコラボレート。「加湿器というのは地味にみえるけど家電が持つ課題をすべて含んでいるもの」なのだそうだ。
というわけで、とても刺激的な展示会だった。こういうテーマはもっともっと議論されていい(*3)。
[こばやしゆたか, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ | 2/2 | 最初のページ