| News:アンカーデスク | 2003年5月1日 03:44 PM 更新 |
メディアは円盤状のものならなんでもいい。っていうか、なにがいいかいろいろ試してみるのが実験というものだ。というものの、ここでは、まず古いCD-ROMを使った。こんな堅いもので大丈夫なのかと思うんだけど、公式サイトによれば、これが非常にいい結果が得られるらしい。
針を下ろして、おもりを記録側(強い針圧をかける)にして、スイッチを入れて録音開始。お約束ということで「メリーさんの羊」を歌ったのだけど、考えてみればこれはエジソンだった。ベルリナーは最初に何を入れたんだろう。
だいたい2分くらいで、CD1枚の録音が終了。録音したディスクがこれ。溝の疎密もあったりして、なんだかほんとにレコードっぽい。

おもりを再生側(針圧を軽くする)に移して、針を下ろす。
あれ、ほとんど聴こえない。モーターの音ばっかりで、メリーさんがどっかにいっちゃった。よく聴いてみるとメリーさんのメくらいはなっているようだ。どっか、違うのかなぁ。
あちこちいじってみてわかったのだけど、どうもただ組み立てただけじゃダメで(運がよければいいけど)、若干の調整が必要だったようだ。
ディスクに対して、針はナナメにとりついているのだけど、この角度の調整だ。ネジをゆるめて角度を変えてみて、メリーさんの羊を歌って、再生して、の繰り返し。これはメディアの素材や電源の強さによっても変えるべき項目なのかもしれない(まだ、そこまで詰めていない)。
とはいっても、なかなか大きな音にはならない。モーター音がかなり大きく聴こえてしまう。モーターユニットとシャーシの間にはゴムダンパーが入っているんだけど、まだまだなのかな。この辺の振動吸収も、改造してみたくなる部分だ。
また、どうも回転速度が安定しないみたいで、ワウがちょっと目立つ。モーターが安定しないか、回転を伝えるベルトにクセがあるのかもしれない(*5)。
いろいろなディスクで試してみる
記録メディアをいろいろ試してみるっていうのが、提案されている課題だ。カップめんのフタ、クリアファイルを切り抜いたもの、雑誌の表紙のようなコーティングされた紙、焼き損じたCD-Rなどなど。
私がやった感じでは、音質に影響するのは、表面の状態が一番のようだ。要するにつるつるしたものは音がいいのだ。CD-ROMやCD-Rっていうのは、その意味でいいメディアなのだ。DVD-Rで試したけど、これは差が出なかった。また、CD-ROMのレーベル面も試したけど、これは印刷の状態にもよるのだろうけど、ひっかかっちゃってうまくいかない。
溝を刻んだCD-ROMをCD-ROMドライブに入れたらどうなるかも実験。とりあえずマウントしたんだけど、中を見ようとしたらエラーになってしまった。HybridDiskはむずかしいか(*6)。
最後に、この蓄音機で記録したディスクを、普通のレコードプレイヤーで再生してみた。高い針は怖くて使えないから、安物(のほうが、いまとなっては入手困難かも)のピックアップ。
完成した“マイレコード”をレコードプレーヤーで再生(kerokero.mp3)
回転数が違うから、音程は狂っているけど、まぁこんなもん。メリーさんの羊は、調整で歌いつづけて飽きちゃってたから、「かえるのうた」だけど。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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