News 2003年5月20日 02:32 PM 更新

ロボカップジャパンオープン2003観戦記
ヒューマノイド、ついに人間と戦う?(1/5)

ロボカップジャパン、おしまいはヒューマノイドリーグ。つまり2足歩行ロボットのリーグである。2050年には人間とサッカーをするという使命(?)を帯びている彼ら。2003年現在、どこまで来ているのだろうか

 ヒューマノイドリーグは、2足歩行ロボットのリーグだ。2050年までには人間とサッカーをしなければいけないロボカップ(RoboCup)である。今、いろいろなリーグでなされている研究は、いつかここに取り込まれていくはずのものだ。

 とはいっても、ヒューマノイドリーグは昨年スタートしたばかり。まだまだサッカーの試合はできない。現在は次の3つの競技を行い、それぞれにチャンピオンを決めている。

歩行 ロボットの身長の5倍の距離を往復する時間を競う。

ペナルティキック(PK) ゴール前にキーパーを置き、5本のPKを行い、入った本数を競う。

フリースタイル 自由演技。各ロボットが自分の特徴を生かした演技を行い、審査員によって採点される。

 これら以前に、「片足立ちが1分できること」という参加資格規定がある。

 このリーグでは、今のところ、自律でない(人間が操縦する)ロボットの参加が許されている。その代わり、そういうロボットにはハンディキャップ(ペナルティファクター)が課せられることとなっている。

 ロボットの身長によって、40センチ、80センチ、120センチ、180センチの4つのクラスがある。ところが、今回は、全参加チーム6つのうち、5つが40センチクラスに集中した。のこり1つは120センチクラス。

 今回の注目は、あのROBO-ONE参加者のチームが4つも参加したことだ。いままで、Robocupは各リーグとも、参加者は大学や企業などの研究者がほとんどだった。しかし、ROBO-ONE組はみなアマチュアである。新しい風が吹くだろうか。

 Robocup参加者には、パドックという控え空間が与えられる。といっても、実質は調整のための机だけで、一般入場者からはロープで仕切られているだけだ。だから、入場者はロープごしに参加者と話をすることができる。

 当然、ヒューマノイドは人気者だ。さかんに声をかけられる。そうなると張り切ってしまうのが彼らである。競技前日、本来は調整に余念がないはずの時に、お客さまのための演技を行ってしまうのだ。

 例えば、これ。


ムービーはこちら(1.0Mバイト)

 おなじみ森永さん(チーム名は「五輪の会A」)の「Metallic Fighter」。昨夏のROBO-ONE第2回大会で優勝したマシンである。

 ここまで、運動性能をあげてきたのである。こんなのを、どんどん見せてくれちゃう。喜んでいるのは一般のお客さんだけじゃない。Robocupに参加している学生や先生たちも、集まってきて身を乗り出している。

 研究者って、こういうアカデミズムの外側にあるものを見るチャンスが意外に少ないのだ。目がキラキラしていて、ああ、やっぱり「好きな人」っていうのはみんな一緒なんだなって再認識した。

片足立ち

 ヒューマノイドリーグの競技は、5月4日に開始された。まず参加資格規定の片足立ち。といっても、それはみんなできるから、実質は自己紹介というか「顔見せ」である。ここでも、登場順に紹介していこう。

五輪の会A 「Metallic Fighter」

 「五輪の会」というのは、ROBO-ONE組のうちの3人が所属する会だ。要するにロボット好きが「五輪寿司」という寿司屋に集まったんで、この名前を付けました、ということだそうだ。

 でも、基本は個人主義の3人なので、チームとしてはA、B、Cの3つに別れている。という訳で、五輪の会Aが、あの「Metallic Fighter」というわけ。


[こばやしゆたか, ITmedia]

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