News:ニュース速報 2003年6月10日 06:39 PM 更新

ソニー「QUALIA」シリーズからSACDシステムなど


 ソニーマーケティングは6月10日、「QUALIA」ブランドのSACDシステムとトリニトロンカラーモニター、プロジェクタを発表した。6月から順次受注を始める。

 新ブランド「QUALIA」シリーズの第1弾(関連記事を参照)。SACDオーディオ/スピーカーシステム「QUALIA 007」(Q007-SCD/Q007-SSS)、トリニトロンカラーモニタ「QUALIA 015」(Q015-KX36)、プロジェクター「QUALIA 004」(Q004-R1)の3製品と、デジタルカメラ「QUALIO 016」も同時に発表された(関連記事を参照)。


 SACDシステム「QUALIA 007」は、メインユニット「Q007-SCD」(80万円、8月11日受注開始)とスピーカーシステム「Q007-SSS」(2台1組、70万円、同)で構成する。


トレイなしのディスクローディングを実現

 メインユニットは一般のCDプレーヤーと異なるディスクローディング方式を採用した。通常のディスクトレイがなく、上面のガラスカバーを開いて銀色の「ディスク・ソーサー」に置くと、3本のローターによる「ディスク・リフター」が回転しながらディスクを持ち上げて再生位置に自動的にセット。ピックアップがスライドしてディスク読み取り・再生を開始する。

 ディスク・ソーサー上にはCDディスクの位置を気にせずただ置けばいい。「“聞きたい音楽を置く”という感覚的な動作」(ソニー)だけで自動的に再生する仕組みだ。すり鉢状のディスク・ソーサーと3本のディスク・ローターは熟練工が一つ一つ加工して組み立てる。


 トリニトロンモニター「QUALIA 015」(130万円、6月24日受注開始)は、36型のFDトリニトロン管を採用した。赤と青の蛍光体の全面に同色のカラーフィルターを配置したのが特徴で、外光反射率を半分に低減し、引き締まった黒を再現するという。蛍光面とカラーフィルターを熱転写式で同時形成する新プロセスも開発した。

 ソニー独自の高画質化技術「ベガエンジン」も搭載する。メモリースティックスロットを備え、JPEG画像やMPEG-1動画を再生できる。

 サイズは93.8(幅)×65.6(高さ)×66.1(奥行き)ミリ、重さ96キロ。


 プロジェクター「QUALIA 004」(240万円、8月1日受注開始)は、ソニーが開発した新液晶デバイス「SXRD」(Silicon X-tal Reflective Display)を採用(関連記事を参照)。0.78型200万画素パネルを3枚使用し、HDTV(1920×1080ピクセル)に完全対応した。家庭用フロントプロジェクターとしては初めてキセノンランプを搭載し、みずみずしい肌色やヌケのいい白が表現できるという。サイズは597(幅)×201(高さ)×745(奥行き)ミリ、重さ約40キロ。

関連記事
▼ ソニー、ハイクオリティ製品ブランド「QUALIA」発表
▼ ソニー、高精細・高コントラストな新液晶デバイスを開発

関連リンク
▼ 「QUALIA 007」(SACDシステム)のニュースリリース
▼ 「QUALIA 015」(トリニトロンモニター)のニュースリリース
▼ 「QUALIA 004」(プロジェクタ)のニュースリリース

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.