News 2003年6月30日 09:26 PM 更新

超小型PCも投入?――NEC“ナンバー1”のための七つの隠し玉(1/2)

NECのPC事業新会社「NECパーソナルプロダクツ」が7月1日からスタートする。「シェア ナンバー1」を堅持するための商品力強化策として、携帯電話スタイルの超小型PCや小型通訳端末、燃料電池など、先進技術を駆使した七つのコンセプト商品が紹介された。

 NECが、PC事業関連商品の企画、製造、販売、サポートを一貫して行う新会社「NECパーソナルプロダクツ」を7月1日からスタートさせる。営業開始を翌日に控えた6月30日、都内で新会社の説明会が行われた。

 4月24日に発表された新会社は、PC開発・生産子会社NECカスタムテクニカと、PC販売・マーケティング子会社NECカスタマックスを合併したもの。NECパーソナルプロダクツ社長には、NECカスタムテクニカ社長の片山徹氏が就任する。資本金は150億円(NEC100%出資)。従業員数は約2130人(7月1日現在)、2003年度の売上高は約4600億円になる見込み。


NECパーソナルプロダクツ社長に就任する片山徹氏

 新会社設立にあたって新社長の片山氏は、「2回に及ぶPC事業の再編で事業損益も改善され、2002年下期は黒字化を達成した。新会社では“CS”“スピード”“シェア”という3項目でナンバー1を目指し、V字回復を図る」と語る。

「ナンバー1戦略」に欠かせない“七つ道具”

 このうち「シェア ナンバー1」を堅持するための商品力強化策として、同社は先進テクノロジーを数多く用意。発表会場では、「マイクロPC」、「Light PC TV」、「3Dビュー&サウンドノート」、「トラベル通訳端末」、「ノートPC用燃料電池」、「薄型水冷モジュール」、「強化バイオプラスチック」など、同社先進技術を駆使した七つのコンセプト商品が紹介された。

マイクロPC

 「マイクロPC」は、通常利用しているPC環境をいつでもどこでも使えるようにしようというコンセプトに基づいて作られた超小型PC。同社の高密度技術を駆使して、手のひらサイズの小型ボディにWindows XPが快適に動作するPCフルスペックを内蔵している。


手のひらサイズの超小型PC「マイクロPC」

 キー入力やマウス操作は携帯電話と同じテンキー入力方式を採用し、移動中でも片手で入力操作が行える。携帯電話ライクな入力部は、回転機構によって液晶裏側から飛び出す仕組み。ちょうど、auの“リボルバースタイル”携帯電話A5305Kを90度回転で止めたようなスタイルだ。もしくは、OQOのCrusoe超小型PCをワイドタイプの液晶ディスプレイにして、携帯電話スタイルのグリップを付けたといったところだろうか。


タバコケースサイズのOQO超小型PCよりは一回り大きいが、その分液晶ディスプレイもWXGA(1280×800ピクセル)と高解像度になっている

 本体重量は常時携帯が可能なように、約500グラムに設定されている。会場では、コンセプト機のモックアップとともに、コンセプト機とほぼ同じ大きさに作られた動作モデルも展示。Windows XPが動作し、Windows Media Playerで動画再生が行われていた。1年以内の商品化を目指しているという。

Light PC TV

 「Light PC TV」は、今回発表された7製品の中では一番コンセプトが分かりづらかったもの。同社の説明によると「液晶TVをPCのインテリジェンス機能で進化させたもの」。液晶TVとしての機能は、三次元Y/C分離、ゴーストリデューサー、タイムベースコレクタなど高画質化機能を多数装備し、クラストップレベルの高輝度・広視野角になるという。


クラストップレベルの高画質な液晶TVを、PCのインテリジェンス機能で進化させたLight PC TV

 Light PC TVのターゲットは、約40%いると言われている「非PCユーザー」だ。同社がこれまで手をつけていなかったこの未開拓ユーザー層に向け、高画質の液晶TVを購入すると、ウェブ閲覧やメール送受信などPC的なプラスオン機能が気軽に使えるという商品を提案していく。同社のVALUESTAR FSやソニーのバイオWのようなTV機能付き液晶一体型PCの逆の発想だ。


Light PC TVコンセプト機の側面

 会場で展示されたコンセプト機は、白いカバーで覆われていて、どのようなPC機能が搭載されるかは分からなかった。コンセプト機の側面を見ると、USB端子やPCカードスロットなどが装備されていた。こちらの商品化時期目標も1年以内。

3Dビュー&サウンドノート

 デジカメ画像やDVD映像といった2D画像をリアルタイムに擬似3D画像に変換する「3Dビュー」機能と、液晶一体型PC「VALUESTAR FS」に搭載された液晶から音が出るシステム「Sound Vu」技術をノートPC向けに応用した「サウンドノート」を組み合わせて、映像とサウンドを3D化したノートPC。


3Dビュー&サウンドノート

 裸眼で見られる3D映像の液晶画面の中から、迫力ある3Dサラウンドサウンドが飛び出し、映像と音が一体となったシステムを、ノートPCで楽しむことができるという。今後1年以内の商品を目指している。

[西坂真人, ITmedia]

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