News:アンカーデスク 2003年7月25日 07:08 PM 更新

っぽいかもしれない
夏休みはロボットを見よう

9月1日まで、東京・お台場の日本科学未来館で「ロボットGoGo!」というイベントが開催されている。いろんなロボットたちと触れ合うことができる、夏休みの子どもたちのためのイベントだ。

 7月16日から9月1日まで、東京・お台場の日本科学未来館で「ロボットGoGo!」というイベントが開催されている。今までにも、ROBODEXやロボフェスタのようなロボットの展示会があった。でも、このイベントはそれらとは性質が違う。夏休みの子どもたちのためのものなのだ。

 ロボットGoGo!の会場は、1階のイベントホール。入って正面の壁際にステージがあって、そこでASIMO(日本科学未来館の職員である彼だ)が、自分自身のデモンストレーションを行っている。


ムービーはこちら(1.9Mバイト)

 デモのとき、どこに注目して見れば(あるいは聞けば)いいかを教えてくれるのがいかにもだ。ASIMOくんの話のはこび方は、ちょっと、館長の毛利衛さんをほうふつとさせた。口調は全然違うんだけど。


日本科学未来館館長の毛利衛氏

 ステージを含めて、ロボットの展示はすべて壁際に置かれており、中央は広く空いている。それだけの混雑が予想されるということなのだ。

 常時展示されているのは、ASIMOのほか、その前身だったP2、それからHRP。これが、HRP-2(Promet)じゃないのはかなり残念だ。いま一番とんがった部分を見せたいじゃない。そりゃ黄色くてでかいのもかっこいいけど。出渕デザインの方は子どもウケしないかな(*1)。


 ちょっとおもしろいのは、そのHRPの入っている「箱」や「ハンガー」も展示されていること。意外にこういうのって表面には出てこないかもしれない。


 このほかは、交代制。最初はお掃除ロボット「トリロバイト」(もう展示期間が終わっちゃった)と、お留守番ロボット「番竜」(これはまだいる)。この日は、比較的空いていたから、番竜をブースの外に出して、子どもたち相手に「お手」をするなんてことをやってた。


 今後、「WABIAN」「WENDY」(どちらも早稲田大学)、SDR-4XII(ソニー)なんていうのも登場する。「子ども」「ロボット」ですぐに思い出される「ロボビー」はやってこない。なんでだろう。

 ロボットのわきにはボランティアの説明員が付いている(日本科学未来館では「インタプリタ」という呼び方をする*2)。そして、子どもたちが彼らに質問をすると「ロボットカード」をもらえるのだ。トレーディングカードみたいなやつ。質問の動機付けを付けようってわけ。


 不純なような気もするけど、どんな理由でも動機付けになればいい。ただ、このカード全部で6枚しかないらしい。これ、もっとないとおもしろくならないぞ。展示されていないロボットたちのカードも作ればよかったのに。

 また、「ロボットGoGo!」の会場とは別に、日本科学未来館の常設展にもロボットはいる。PINOはこっちでデモしているし、クローラー型のレスキューロボットもいる。

 イベントのもう一つの目玉は、毎週末に行われるセミナーやシンポジウムだ。第一線のロボットの研究者がいろいろなテーマについて話をしてくれる。ロボット好きな子ども(あるいはその素質のある子ども)だったら、ロボットそのものもだけど、こういう話がおもしろいはず。スケジュールは公式サイトを参照のこと。

 というわけで、次世代のロボット研究者やロボットマニアの親になりたい人は、一緒に出かけてみるといいかもしれない。

 最後に、もう一つイベントの紹介。このコラムでも何度も取り上げている2足歩行ロボットの競技会「ROBO-ONE」の第4回大会が8月8−10日の3日間、川崎市産業振興会館で開催される(入場無料)。これも必見だ。


*1 「おおきいおともだち」ウケしか、しないかしら。
*2 デモをやっているASIMOくんの肩書きも「インタプリタ」だ。

関連記事
▼ こばやしゆたか氏のコラム

[こばやしゆたか, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.