News:アンカーデスク | 2003年8月19日 08:00 PM 更新 |
ドラえもん(まだ黄色い頃)の生首というデザインなんだけど、これがよく起きる。
全体が大きな起き上がりこぼしになっているのだ(*2)。だから、脚を引っ込めると自動的に起き上がってしまう。ずるいっていう意見もあるけど、やっぱりすごいよ。
最後にマリモトチームの「M&M-01」。ここの特徴は機動力だ。
重量制限ぎりぎりで、飾り付けどころか背中の基板のカバーすら付けられなかったそうだ。しかし、それだけあって歩くのがとっても速い。足もよく上がる。これは大きな魅力だ。しかも、まだ隠し技もあるみたいで、戦いに期待である。
決勝トーナメント1回戦
休憩をはさんでいよいよ決勝トーナメントだ。出場チームが7なので、1チームだけ1回戦が不戦勝になるのだけど、ここに予選で1位になった「M&M-01」が入った。あとは順位によって相手が割り振られる形だ。
ROBO-ONE Jr.では、トーナメントはデモンストレーションなしで、戦いのみで勝敗を決める。競技は1ラウンド2分の3ラウンド制。ダウンして10カウントしても起きられない、あるいは1ラウンドに3回のダウンをすると、そのラウンドを失う。
しかし、最終的な勝敗を決めるのは4人の審査員だ。ラウンドの勝敗のほか、動き、攻撃力、試合意欲、マナーなどを考慮してそれぞれが勝敗を決め、勝ったと言った人の多いロボットが、最終的な勝者となる。審査員が偶数なので、同点の場合がありえる。このときどうするんだろうと気にしたのだけど、今回はそういう状況が発生しなかった。
第1ラウンド、ダイナマイザーJrが向かってくるところをRVJRがハリセン攻撃。何発もはたくが、相手にダメージは与えられない。しかし、その後ダイナマイザーJrがスリップするようにダウン(精神ショックがあったか?)。だが、カウント7で起き上がる。ところが、これを迎え撃とうとしたダイナマイザーJrが自分で転倒。こちらは、起き上がることができず、ノックダウン。
第2ラウンド、ダイナマイザーJrが今度はいきなり自分で転倒。そのままノックダウンとなってしまった。ラウンドは2−0、審査も4−0でダイナマイザーJrの勝利。
期待したハリセンだけど、意外に地味だった。はたくときになにかセリフを言うようにしたほうがいいかも。いや、そうじゃなくて、はたくのはやっぱり横向きのほうが相手を倒す役に立つんじゃないかなぁ。
キャラクターロボット対決だ。考えてみるとドラえもんとガンダムっていうのは研究者の夢の話によく出てくるロボットである。
試合は、マルダが巨体を生かしてそのままどんどん前に出る。たとえ倒れてもカウントを取るか取らないかのうちに起き上がる(もちろん、ダウンにはなる)。一方、GPストライク改は倒されてしまうと起き上がることができない。攻撃をしようにも相手は球体でとっかかりがない。この差が響いて、ラウンド2−0、審査も4−0でマルダの勝利。
きちんと歩いてきちんと起き上がるという堅実なタイプのロボットの対決。サイズもよく似ている。
ありまろは、コルク抜きのくちばしで相手を押し倒そうとする。このとき、膝を曲げてバランスをうまく取るところがうまい。でも、ちょっとキス人形のポーズにも似ている。一方、ロボマサはこれといった攻撃技がない。第1、第2ラウンドはよく耐えたものの、第3ラウンドは3ノックダウンで失ってしまう。ラウンド1−0、審査4−0でありまろの勝ち。
準決勝
1回戦はシードになったM&M-01はこれが最初の戦いだ。あの足の速さは戦いにどう生かされるのか、隠し技とは何なのか期待が高まる。
期待に違わずM&M-01は速い。相手が一歩踏む出すよりも先に相手の前にたどりついてしまう。攻撃は、デモでも見せていたハイキックと、上半身を倒しての頭突きの2本立て。
攻撃が炸裂したのは第2ラウンド。まず、一気に間合いを詰め、その勢いでダイナマイザーJrを押し倒してしまう。お父さんガッツポーズ。設計意図通りに動いたのだろう。その後も、頭突きとハイキックの連続攻撃で相手を翻弄。3ノックダウンを奪いラウンドを取る。
しかし、ダイナマイザーJrもよく耐えた。第1、第3ラウンドは両者引き分け。でも、こちらには、相手を倒すほどの攻撃力がないのがつらい。結局ラウンド1−0、審査4−0でM&M-01が決勝進出。
[こばやしゆたか, ITmedia]
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