News | 2003年9月12日 01:00 PM 更新 |
キヤノンは9月12日、使いやすさを求めたPowerShot Aシリーズの新製品として、400万画素3倍ズーム機「PowerShot A80」を発表した。10月下旬から発売する。オープン価格で、実売想定価格は4万5000円前後となる見込み。
Aシリーズ最上位機となるPowerShot A80は、光学系を一新。搭載された1/1.8インチ有効400万画素のCCDや非球面レンズ2枚を含む5群6枚のズームレンズは、A80のために新たに開発されたものだ。
35ミリ判換算で38−114ミリ相当の光学3倍ズーム(F2.8−4.9)と、3.6倍のデジタルズームを装備。同社独自の高画質化映像エンジン「DIGIC」を搭載している。
1.5インチのアモルファスシリコンTFT液晶ディスプレイは、PowerShotシリーズ最上位機種のGシリーズで好評の「バリアングル液晶モニター」を採用。液晶モニターがドアのように飛び出して、ヒンジ部で回転する機構によって、地面スレスレのローアングル撮影や頭の上に掲げてのハイアングル撮影、自分撮りやツーショット撮影など、多彩なアングルで撮影できる。
また、GシリーズやSシリーズで採用されている高精度な「SIセンサー」を搭載。タテ位置撮影時に焦点が地面に合ってしまう「誤測距」を減らし、空がフレーム内を多く占めるなど露出やホワイトバランス制御が難しいケースでも正しいAE/AWB制御が可能となる。
モードダイヤルは、オート/イメージゾーン/クリエイティブゾーンに大別された14種類の撮影モードを装備。クリエイティブゾーンには、Gシリーズに搭載されているカスタムモードを2モード分備えた。
AF機能は、高精度な「9点測距AiAF」と測距点を中央に固定した「中央1点AF」とが選択可能。ダイレクトプリント可能なPictBridge対応、高速(約2.4枚/秒、最大5枚)と通常(約1.6枚/秒、最大8枚)とを切り替えできる連写モード、タテ/ヨコ位置撮影を自動判別する再生機能、液晶モニターを一定時間で非表示にする消灯モード、MF拡大機能、ヒストグラム表示など、クラスを超えた高機能を備えた。
ボディデザインは従来のAシリーズの流れを継承。サイズは、103.1(幅)×64.6(高さ)×34.7(奥行き)ミリで、重さは約250グラム(本体のみ)。電源は入手しやすい単3形電池(ニッケル水素充電池、アルカリ乾電池)を使用する。記録メディアはコンパクトフラッシュ(TYPE I)を採用。MicroDriveには対応していない。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | PowerShot A80 |
撮像素子 | 1/1.8型有効約400万画素CCD(総画素数約410万画素) |
記録画素数 | 静止画:2272×1704/1600×1200/1024×768/640×480ピクセル、動画:320×240/160×120ピクセル |
記録方式 | 静止画:JPEG(Exif2.2)、動画:Motion JPEG(AVI) |
レンズ | 光学3倍ズーム 7.8−23.4mm(35mm判換算で38−114mm)、F2.8−4.9 |
デジタルズーム | 約3.6倍 |
測光方式 | 評価/中央部重点/スポット |
露出制御 | プログラム/シャッタースピード優先/絞り優先の各AE、マニュアル |
シャッタースピード | 1/2000−15秒 |
感度設定 | オート、ISO 50/100/200/400相当 |
ファインダー | 実像式 |
液晶ディスプレイ | 1.5型アモルファスシリコンTFT(バリアングルタイプ) |
記録メディア | コンパクトフラッシュ(Type I) |
電源 | 単3形電池(ニッケル水素充電池、アルカリ乾電池)×4 |
サイズ | 103.1(幅)×64.6(高さ)×34.7(奥行き)ミリ |
重さ | 約250グラム(本体のみ) |
価格 | オープン(実売4万5000円) |
発売時期 | 10月下旬 |
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[西坂真人, ITmedia]
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