News 2003年9月13日 10:01 PM 更新

ASUSTeK「人気定番」「最新」「未発売」マザーボードが大集合

3連休初日のアキバは、厳しい残暑と「Athlon 64」フライング販売の熱気でムンムンのサウナ状態に。それがASUSTeKのお祭りイベントでさらに加熱されて「もう大変なんですから」

 これまでASUSTeKが行ってきた一般ユーザー向けイベント「ASUSテクニカルフォーラム」は、ハードな技術ネタをセミナー形式で解説するもので、基板フリークの「パワーユーザー」にはずいぶんと好評だった。

 9月13日に行われたイベントは一転して「展示会&オープンイベント」といった雰囲気に変身。大量の新作マザーボードや本体PCやミニコンポ風PCなどの製品展示と、優勝者には自社製品がプレゼントされる「大声大会!」などの催しものがメインの「お祭り」イベントになっている。


場所は「アキバで行われるパーツベンダーのイベントといったらここしかない」といわれるほど有名になったLinux Cafe di PRONTO秋葉原店。店の前では「大声大会!」行われ、参加者の叫び声がショップ街にこだました


大入り満員の店内。飲み物の無料サービスもさることながら、奥のブースでは「無料PC相談室」が設けられてASUSTeKの技術スタッフが親切丁寧に回答してくれる、ユーザーフレンドリーなメニューが好評だったのかも


何といってもASUSTeKはマザー!、というわけで会場にはマザーボードがびっしりと並べられていた。Intel 875PやIntel 865G/PEの定番製品に混じって、Intel 848P搭載の最新製品の姿も見える


会場には本日発表されたばかりの製品も展示されていた。こちらはAthlon 64対応チップセット「K8T800」を搭載した「K8V Delux」


K8V DeluxにはASUSTeKの無線LANアダプタ「WiFi @HOME」が取り付けられていた。現在IEEE 802.11bに対応しているが、クリスマス商戦には11gに対応した製品が登場する予定


こちらも本日発表されたATIのRADEON 9100 IGPを搭載したATXマザー「P4R800-V」と同じくminiATXマザー「P4R800-VM」。統合型チップセットのなかでは強力な3D性能を誇るRADEON 9100 IGP。サウスブリッジはIXP150だが、Serial ATAやRAID機能は専用のオンボードチップでサポートされる。


会場にはこれから登場する予定のマザーボードもさりげなく姿を見せていた。こちらはSiS655FX搭載の「P4S800D Delux」。 FSB 800MHzにDDR 400のデュアルチャネルと、スペック的にはIntelのチップセットに匹敵する。サウスブリッジにはSiS964を搭載


こちらはVIA PT800を搭載したP4V800-X。FSB 800MHzにDDR 400をサポートするが、メモリバスはIntel 848P同様のシングルチャネルのみ。価格優位性で勝負することになるだろう


今月から発売された「PC-DL Delux」を使ったシステムと一緒に、前日からフライング販売が始まったばかりのAthlon 64 3200+を使った動態デモも行われていた。アクリルの立派なケースに収まったPC-DL Deluxと対照的に、雑誌付録の段ボールPCケースで動くK8V&Athlon 64


ちなみに、こちらは今回のイベントのディスプレイを1人で「自作」したASUSTeK広報のCynthia Teng氏。大工仕事が得意なのかと聞いてみたところ、なんと美大卒だそうな

 当日は、イベントの開催に先立って、ASUSTeKの新製品マザーボード「P4R800-V」「K8V Delux」の発表会が行われた。発表会には台湾のASUSTeK本社からJoe Hsieh氏(MB Business Unit Sales & Marketing Division Vice President)が来日し、これからのマザーボード展開について述べた。

 Hsieh氏は、今年の第4四半期にはVIA、SiSからPCI-Express対応チップセットが登場し、ASUSTeKはこれを搭載したマザーボードを発売する予定であることを明らかにした。当初PCI-Expressに対応するデバイスとして登場するのはビデオカードと無線LANカードになる見通し。

 Hsieh氏の予想では、2004年一杯は、マザーボードにPCI-ExpressとPCIのスロットが混在するようになるらしい。ただし、AGPとグラフィックバスPCI-Expressの混在は「非常に難しいだろう」(Hsieh氏)

 また、インテルからはPrescottコアCPUが11月から登場し、ASUSTeKのFSB 800MHz対応マザーボードは全製品この新しいCPUに対応済みであることも明らかにしている。Hsieh氏の説明では「ハードウェア的になんら変更を必要としない」

 説明会では、ATIテクノロジーズジャパンの森下正敏氏(PCビジネス・ユニットセールス&マーケティング部 部長)と信垣育司氏(PCビジネス・ユニットアプリケーションエンジニアリンググループ 部長)が登場し、RADEON 9100 IGPの3Dグラフィックパフォーマンスとコストの優位性をアピールした。


ATIが示した、3DMark03によるパフォーマンス比較。これまで統合型チップセットの3Dグラフィック性能は「期待するほうが間違ってる」というのが常識だったが、RADEON 9100 IGPではDirect X 8.1対応ゲームも問題なく動作する

 発表会の冒頭では東京事務所所長 日本営業統括担当Andrew Tsui氏が「ASUSTeKのビジネスはPCパーツからワークステーション、サーバー、ネットワークへシフトしていく」と、このところ台湾ベンダーで目立ってきている「PCパーツビジネス依存からの脱却」が、ASUSTeKでも動き始めていることを明らかにした。

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[長浜和也, ITmedia]

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