News | 2003年9月30日 09:45 PM 更新 |
COMPUTEX TAIPEIのレポート本編はまじめなものをレポートしたつもりだったが、編集部とは若干の意見の相違があったようだ。私的には、これからお届けするほうが本当の変わったもののレポートである。
COMPUTEX TAIPEIはずいぶんと洗練されてきている。例えば、「ポリエチレンの棒の先が十字になっていてこれをキーボードの数字キーにゴムで留める“簡易型ジョイスティック”」のような思い付き製品はあまり見なくなっている(これは昔、本当にあったのだ)。これだけ大規模になると、出品にかかる費用も馬鹿にならないからだろう。
そんな状況なので、製品の前で腹を抱えて笑うようなブツはないものの、それなりに変なもの・変わったものは出品されていた。
会場で見つけたもの
例えば、UP SELECT ELECTRONICSはなんの変哲もないUPSメーカーであるが、以下のようなものを展示していた。
かの国ではUPSを外に持っていくような人がいるのかどうか、台湾人1000人にインタビューしたいところである。まあ、好意的に考えれば、建物の外にUPSを置くような人向けなのだろうが、そんな用途がこの世に存在するかどうかもかなり疑問である。ちなみに、なにか特殊な細工でもしてあるのかと背面や底面を調べてみたが、配線などの穴もあいておらず、“UPSを納める単なる鉄の箱”以外の何ものでもなかった。
今回はずいぶんと水冷のシステムが展示されていた。液漏れなどの心配がなければ空冷よりも液冷のほうが効率よく排熱できるのは確かであろう。本田宗一郎もそれで引退したわけであるから。
しかし、ADDAで展示されていたのはそれとはちょっとピントがずれているようなブツだ。
うーん。これはファンというより水車なのだろうか? 水をかき回してもあまりメリットはないと思うのだが、まあアウトドアで使用する人向けの冷却ファンということだろう(アウトドアUPSと同じ結論だ……)。
キワモノではないがちょっと欲しくなったカワリモノもある。
きっと高価だろうから値段は聞けなかったが、要はメモリモジュールをここに挿すとメモリの診断をしてくれる機器だ。メーカーはSIMMTESTER.COM。テストできるのはオプションのアダプタによっても違うが、SDRやDDRからSO-DOMMなど一般的なモジュールにはすべて対応している。これに挿すだけで“本当のバススピード”や本当の“サイクルタイム”を測定してくれる。ジャンク品などを測定するのにちょっといいな……などと会場で妄想が膨らんだ一品である(Webサイトで確認したところ、やはり1000米ドル以上はする製品であった)。
最後は全国100万人の自作ヒートシンクユーザーへの朗報だ。
[河野寿, ITmedia]
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