News | 2003年9月30日 09:57 PM 更新 |
なんと!この長い棒を切断するだけで金太郎飴のように好きな数だけヒートシンクができるスグレモノ(?)である。これは激しく欲しかったが、妻に叱られること必至なので泣く泣く断念。いまでもちょっと未練が残る一品だ。興味のある人はALTECまで。
台北の電脳街事情はどうか?
マザーボードやその他のパーツの故郷であるにもかかわらず、台湾のショップでは「あまり珍しいものはないし、安くもない」というのが昔から言われてきたことである。とはいえ、そこは自分の目で確認しないとおさまらない。そこで、COMPUTEX TAIPEIを抜け出して、電脳ショップを偵察に行ってみた。
最初に行ったのは、八徳路にある電脳街の老舗、通称“光華商場”である。昔はこの近辺が一番パソコンショップが多かった。
ここを含めて、周りのショップを一通り見て回ったが、やはり大したものはないようだ(隅々まで調べている時間はなかったのだが)。同行したワタナベ氏が「黄金戦士」のジャンクを発見したのが唯一エポックメーキングな出来事だった。さすが、日本で最初のチップセット本を著した人だけのことはある。
市場の地下はソフトウェア全般を扱う店ばかりになってしまっていた。DVDソフトや日本のドラマを収録したVCDなども売っていたが、こんなものを購入しても仕方ないし、他にもそそられるようなものはなかった。
次にMRT(新交通システム)に乗って善導寺駅前にある「T・ZONE」へ行ってみた。
とくに目立つようなものもないのでさっさと退散。しかし、さほど高いわけでもなく、CD-RメディアやCDケースなどは光華商場よりも安いものがあった。隣が台北シェラトンホテルなので、ここに泊まったビジネスマンには何かと重宝かもしれない。
さらにテクテクと歩いて、台北駅前にある電脳ビル(通称“NOVA”)へ。
ここが一番活気があった。ビルの内部には細々とした店が入っており、台北版「東京ラジオデパート」といった趣か。ただしこちらもさほど目新しいものはなく、日本では見たことがないCoolerMasterの「Wave Master」というケースが展示されていたのが目に付いた程度であった。
同行のワタナベ氏は日本のあるメーカーにOEM供給されているASUS製のノートPCを見つけて激しく心が揺れていた。だが中文キーボードであるため、断念した模様。彼にとっては菊川怜の壁紙よりもASUSのロゴが付いたPCの方に価値があるようだ。ちなみにお値段は台湾ドルで4900ドル前後のようである。
ちょっと面白いなと思ったのは、CD-RやDVD-Rのようなメディアは1枚からの量り売りとなっていて、バルクのスピンドルが店の前にずらりと並んでいる姿がここそこで見られることだ。光華商場でもそうだったし、NOVAでも当たり前のように見られた。
女子高生がお小遣いで2枚3枚と少しだけ買っていく光景はなかなかほほえましかった。
最後のたたき売りはあるのか?
いい加減時間も経ったので、最後のミッションである「COMPUTEX TAIPEI最後の大バーゲンは存在するのか?」を検証しに会場へ戻ることにする。
ところが、会場に近づくにつれて渋滞が激しくなる。終了時刻には余裕を持ってタクシーに乗ったはずだが、あと数百メートルのところでうんともすんとも動かなくなった。
残り20分となったところでしびれを切らしてタクシーを降りたわれわれは、徒歩で会場を向かったのだが、道路は段ボールを抱えて、あるいは台車でカートで出てくる人でいっぱいだ。「まだ終わってないだろー」と叫びつつ、人の波をかき分けて会場内に入ったのは終了15分前。
だが、会場内はすでに宴の後。叩き売りの光景なぞ、どこを見渡しても見られなかった。
[河野寿, ITmedia]
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