News:ニュース速報 2003年10月7日 11:15 AM 更新

ソニー「PSX」は7万9800円から

ソニーは、PlayStation 2の技術を活用したHDD&DVDレコーダー「PSX」の価格を発表した。160GバイトHDD搭載の「DESR-5000」が7万9800円など。

 ソニーは10月7日、PlayStation 2(PS2)の技術を活用したHDD&DVDレコーダー「PSX」の価格を発表した。160GバイトHDD搭載の「DESR-5000」が7万9800円、250GバイトHDD搭載の「DESR-7000」が9万9800円。発売は年末。

 他社の同等レコーダー製品にPS2(実売2万5000円程度)を合計した価格に比べ割安で、年末商戦の台風の目になりそうだ。


 PSXはPS2のCPUと描画エンジン「Emotion Engine」「Grapics Synthesizer」(90ナノメートル版)とリアルタイムOS技術など導入して操作性の向上に活用。操作メニューの3D化やスクロールの高速化などが図られている。PS2用ゲームソフトもプレイできる。

 TV番組はHDDとDVD±R/RWに録画でき、ゲーム中の“裏録画”も可能だ。250Gバイトモデルの最大録画時間は約325時間、160Gバイトモデルは約204時間。地上波/BSアナログチューナーを内蔵し、ゴーストリダクション(GRT)も搭載する。

 DVDプログレッシブ再生機能、ATRAC3記録再生機能、MP3再生機能も搭載した。USB 1.1端子とソニー製デジタルカメラをダイレクト接続して画像を再生・保存する機能も備える。専用リモコンが付属する。サイズは312(幅)×323(高さ)×88(奥行き)ミリ、重さ約5.6キロ。

 同日開幕した「CEATEC 2003」(幕張メッセ)では赤、青、黄色のカラーバリエーションが参考出品された。


 主な仕様は以下の通り。

製品名DESR-7000DESR-5000
HDD容量250Gバイト160Gバイト
最大録画時間HQ:約53時間、HSP:約81時間、SP(標準):約107時間、LP:約164時間、EP:約217時間、SLP:約325時間HQ:約33時間、HSP:約51時間、SP(標準):約67時間、LP:約103時間、EP:約137時間、SLP:約204時間
CPUと描画プロセッサEmotion Engine、Graphics Synthesizer(90nm)
記録メディアDVD-R(Video)、DVD-RW(Video/VR)、DVD+RW(+VRフォーマット)
再生可能メディアDVD-Video、DVD-R(Video)、DVD-RW(Video/VR)、DVD+RW(+VR)、CD-DA、CD-R、メモリースティック、PlayStation対応CD-ROM、PlayStation 2対応CD/DVD-ROM
内蔵チューナー地上波/BSアナログ(GRT搭載)
ダビング機能HDDからDVDへ最大約24倍速
ビデオ再生機能HDD上タイトルの同時録画再生/追いかけ再生
ビデオ編集機能高速GUIによるGroup of Pictures単位
予約機能EPG、日時指定
フォト機能JPEG/TIFF/GIF、ソニー製デジカメとのダイレクト接続、メモリースティック
ミュージック機能ATRAC3記録再生/MP3再生
ゲーム機能PlayStation/PlayStation 2
ネットワーク機能100BASE-TX(ファームウェアアップグレード、将来の機能拡張、ネットワークゲーム)
インタフェース出力:D1/D2×1、コンポジット/S映像/ステレオ音声出力×1、光デジタル音声×1、入力:USB 1.1×1、メモリースティック×1、Play Station/PlayStation 2用メモリーカード×2、PlayStation/PlayStation 2用アナログコントローラ×2
サイズ312(幅)×323(高さ)×88(奥行き)ミリ
重さ約5.6キロ
付属品専用リモコン、AVケーブル、アンテナケーブル、ACコード、取扱説明書
価格9万9800円7万9800円






関連記事
▼ ソニー、「PSX」年内投入 PS2にDVD&HDDレコーダ機能を融合
ソニーは、エレクトロニクス事業の商品力強化をうたい、ゲーム機用OSを活用した高速DVD&HDDレコーダ「PSX」を年内に投入することを明らかにした

▼ いきなり登場した「PSX」のスタイルと操作画面に迫る
「ゲーム機でもない、プレイヤーでもない」PSXが経営方針発表会でいきなりお披露目。そのスタイルと機能、そしてメニュー画面のスクロール速度は、「へたなPC」を軽く上回る

痛快? それとも無謀?――PSPとPSXに見るソニーの半導体戦略
PSP、PSXと立て続けに発表したSCE。その様子を見ていると、同社が世界有数かつ最先端の半導体ベンダーを目指し、しかもそれをソニーグループ内で消費させるという雄大な戦略を描いているのではないかと思えてくる。

▼ PSP、PSX、UMDの真の狙いは?――ソニー・久夛良木氏が解き明かす“点と線”
PSX、PSP、UMD、さらには半導体への積極的な投資と、SCEはこのところ矢継ぎ早に意欲的な新製品や戦略を発表してきた。それぞれにどんな狙いがあり、それをつなぐとどんな構図が浮かび上がるのか。ソニー・久夛良木氏へのインタビューを元に、その点と線を探ってみた。

▼ PS3――久夛良木氏が語る「実現への道筋」
映画『マトリックス』の世界を現実のものにするという次世代プレイステーション(PS3)。だが、そのビジョン実現には、空白の部分がまだ数多く残されている。どうやってそれを埋めていくのか、今回はSCE社長兼CEOの久夛良木健氏に、その“ロードマップ”を聞いた。


関連リンク
▼ PSX製品情報
▼ ソニー

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.