News 2003年10月17日 10:34 PM 更新

新EXILIMに見る“超薄型デジカメの進化”(1/2)

薄型コンパクトデジカメの代名詞になったカシオ計算機の「EXILIMシリーズ」。その基本モデルとなる“単焦点200万画素”の新製品が先日発表された。進化した新EXILIMについて、同社に話を聞いた。

 カシオ計算機の「EXILIM」が“世界最薄”を掲げてセンセーショナルなデビューを飾ったのが昨年の5月。それからわずか1年半弱しか経っていないのだが、高画素化モデルや光学3倍ズーム機などラインアップも拡大し、今ではすっかり薄型コンパクトデジカメの代名詞になっている感がある。

 そのEXILIMシリーズの基本モデルとなる“単焦点200万画素”の新製品「EX-S20」「EX-M20」が先日発表された。進化した新EXILIMについて、広報部事業広報グループの石井信孝氏に話を聞いた。


“単焦点200万画素”の新EXILIM「EX-S20/M20」

 初代EXILIMは単焦点124万画素だったが、わずか3カ月後となる昨年8月に発表された「EX-S2」「EX-M2」で単焦点200万画素にスペックアップされた。もともとEXILIMはこの200万画素をターゲットに開発されていたといわれている。同社が考えるコンセプトをもっとも具現化した“一番EXILIMらしい”モデルが、EX-S2/M2なのだ。

 そのEX-S2/M2の“正当な”後継モデルとなるのが今回の新製品。つまり、EX-S20/M20の“進化”を探ることで、今後のEXILIMシリーズの方向性も見えてくるのだ。

単焦点だからこそ重要な「マクロの距離」

 新EXILIMの一番の“進化”は、やはり「マクロ対応」だろう。初代EX-S1/M1と200万画素EX-S2/M2のいずれも、撮影可能な最短距離が約1メートルと大きく、320万画素のEX-S3が約80センチとやや小さくなったものの、いずれにしても近接撮影とは呼べないものだった。

 「ユーザーからのマクロ対応の声は、当初から一番大きかった。だが、EXILIMシリーズの小型・薄型化の上では、レンズ開発に多くの時間を費やしている。単にマクロ対応にするだけでも、新規にレンズ開発を行うぐらいの時間が必要だった」(石井氏)

 EX-S20/M20では、EXILIM単焦点モデルとしては初めてマクロ機能を搭載し、30センチの近接撮影が可能になった。だが、10センチ前後のマクロが当たり前となっている最近のデジカメと比べると、まだ足りないとの不満の声もある。


EX-S20/M20は30センチのマクロ機能を搭載

 「30センチというマクロ距離は意図的なもの。技術的にはもっと短い距離も可能。だが、画像メモとしての利用シーンを想定しているEXILIMでは、A4サイズ用紙がちょうど画面いっぱいに撮影できるこの距離がベストと考えた」(石井氏)

 単焦点レンズでのマクロ機能は、距離が固定されるだけに距離設定はズーム機よりも重要になる。例えば、10センチのマクロだった場合、A4サイズ全部を記録したい場合は何枚かに分けて撮影しなければならなくなる。逆に、画面いっぱいに撮ったA4サイズ用紙に書かれた文字でも、200万画素の解像度があれば拡大機能で読むことができるのだ。

目に見えない“大きな進化”

 石井氏が新EXILIMの進化で強調したいのは、むしろ「省電力化」だという。

[西坂真人, ITmedia]

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