News:アンカーデスク | 2003年10月20日 11:11 AM 更新 |
マウスというインタフェースもキーボードと同じく、人によって好みがずいぶんと分かれるものだ。PCユーザーならおそらく、引き出しの中に使わなくなったマウスの2〜3個は余っているのではないだろうか。
筆者も結構マウスが好きで、変なものを買っては玉砕しているクチである。キーボードは質実剛健なものが好きだが、マウスは割と新しもの感覚を満足させてくれるというか、完成された物がない世界というか、人間工学とがっぷり四つというか、そんなわけで新しい方式のものが出ると大抵は誘蛾灯に吸い寄せられる蛾のようについつい買ってしまう。
そしてここのところどうも、マウスに関する記事が多くなっているようだ。まず早めに発表になったマイクロソフトのチルトホイール採用、Wireless IntelliMouse Explorerは、多くの人が気になる存在だろう。
これの最大の売りはやはり、横スクロールをホイールのチルトで行なうという新方式だ。多くのマウス開発者が「どーしてこれに気が付かなかったんだ、バカバカ、オレのバカ」と頭をポカポカ殴っている姿が目に浮かぶほど、直球一本勝負な発想である。
確かにマウスで横スクロールというのは、WEBブラウジングに限らず以前からかなりニーズがある機能で、いろいろなメーカーがこの機能にチャレンジしてきた。NECの「光センサーマウス」は、発売時期はわからないが、色といい形といい、かなり古そうだ(編集部注:「光センサーマウス(PK-IO/MS01UP)」の発売は2001年5月)。
IBMの「スクロール ポイントマウス プロ」は、ホイールの代わりに同社得意のスクロールポイントを搭載したもの。同じような発想では、Arvelとサンワサプライから、ホイールではなくトラックボールを搭載したマウスが発売されている。
わりとチカラワザ系では、A4Teckからホイールを2個装備して、1個を横スクロールに使うというマウスもある。横スクロールも縦ホイールでやってしまう強引さは、ヒューマンインタフェース的にどうかとは思うが……。
基本原理はそのまま
Logitechの新マウス発表会で再現展示された、世界初のマウスはいろんな意味で衝撃的だった。ボディが木製とかケーブルが手前に出ているとかいった違いはあるものの、基本原理は現在に至るまで40年間も何も変わっていないままというのもすごい。
マウスの発明者である、ダグ・エンゲルバート氏のインタビューも、興味深い記事の一つだ。
[小寺信良, ITmedia]
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