News | 2003年12月8日 09:12 PM 更新 |
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1位 | 「ほぼ100%天然素材」――たった1台の最新モデル「ThinkPad 20M(仮称)」 | ||
2位 | “究極のスキャナ”に見るエプソンのマニアックさ | ||
3位 | 地上波デジタル放送スタート 多チャンネル化や送出設備で悩む放送局 | ||
4位 | 「Winny」で初の逮捕者 ゲームと映画を違法公開した2人 | ||
5位 | ThinkPadを“拷問”――「IBM大和事業所」を見てきました | ||
6位 | 「最大の素数」見つかる | ||
7位 | 私の怒りに火を付けたMSソフトのTDN | ||
8位 | P2Pユーザーを訴えた効果はあったか? | ||
9位 | 「圧倒的じゃないか!」──ゲームボーイにLinuxで目覚めた | ||
10位 | 「VAIO P」に見る、PCのオスとメス |
先週のTop10では、たった1台限りのThinkPad最新モデル(実はチョコレートケーキ)の記事がトップを獲得した。5位にもIBM大和研究所の“拷問記事”がランクインするなど、ビジネス指向が強まった現在でもThinkPad人気はいまだ衰えずといったところだ。
異例の“賞味期限付き”新製品につけられた型番の「20M」が20Million(2000万台)を表しているということは説明するまでもないだろうが、“20”という数字を見ると“サブノートPC”という1キロ以下ノートPCの新ジャンルを築き上げた「ThinkPad 220」が思い出される。
最近、1スピンドルで1キロ以下の軽量ノートが再び注目されている。785グラム(ソニースタイルモデル)の超軽量ボディが話題となったソニーのバイオノート505エクストリーム(X505)や12.1インチ液晶搭載で995グラムの東芝「dynabook SS SX」、そして本日12月8日に発表されたTransmeta新CPU「Efficeon」搭載・910グラムのシャープ「Mebius MURAMASA(PC-MM2-5NE)」など、各社からも新製品が次々と登場している。
以前はこの市場に積極的だったIBMだけに、1キロ以下のThinkPadにも期待したいところ。だが同社は小型軽量シリーズの直系モデルだったs30を昨年3月で生産中止とし、同シリーズをリアル・モバイルをうたうXシリーズに集約している。
ThinkPadシリーズは現在、Xシリーズのほかに、モバイル性とパフォーマンスを両立させた「Tシリーズ」、デスクトップリプレイスメントの「Gシリーズ」、コストパフォーマンスを追求した「Rシリーズ」の4シリーズに分けられている(同社によると、スペック重視の「Aシリーズ」は発展的解消の方向とのこと)。
ThinkPadシリーズ全体の開発指揮を担当している同社ポータブルシステムズ担当IBMディスティングィシュト・エンジニアの小林正樹氏によると、全世界でのThinkPad出荷の半分以上はTシリーズで占められているが、日本に限っては小型軽量のXシリーズが圧倒的な人気を誇っているという。
IBM大和事業所のプレス見学会から4日後の12月3日、Xシリーズ最軽量モデルとなるThinkPad X40が発表された。全機種のX31シリーズと比べると400グラムも軽い1.24キロとなり、サイズも20%ダウン。ZDNetが10月30日に掲載したインタビュー記事の最後に、小林氏が「軽く、薄くしたいですね。次のXは」といっていた製品がこれだ。
プレス見学会終了後の立ち話で、小林氏に、1キロ以下の軽量ThinkPadの可能性について聞いてみた。
「リアル・モバイルの市場は、日本が牽引している。軽量化をはかった今回のX40の日本での売れ行き次第によっては、さらに軽量なモデルという可能性も出てくる。バイオノートX505(ソニースタイルモデル)が、軽量化と高剛性化を両立させるために“長繊維カーボン”を使用して注目を集めているが、実は、長繊維カーボン自体はX505が登場する5年以上前の1998年5月に、ThinkPad 600ですでに採用していた素材。X505にあの素材(長繊維カーボン)を使われたことで、うちの技術者はとても悔しがっている。軽さへのコダワリは、うちの技術者も常に持っていますよ」(小林氏)
[西坂真人, ITmedia]
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