News:ニュース速報 2002年1月24日 07:06 PM 更新

デジカメ出荷,今年は3割増 銀塩低落に歯止めかからず

 日本写真機工業会は1月24日,2002年のカメラ出荷見通しを発表した。デジタルカメラの出荷台数は前年比28.8%増の1900万台に上ると見込む一方,銀塩カメラは引き続き前年割れになると見ている。

 予測は国内と輸出を合計した総出荷台数ベース。デジタルカメラはやや成長率が鈍化するものの高率の成長が続く。銀塩カメラの出荷台数は2575万台と予測。減少率は6.7%と1けた台にとどまるものの減少傾向は止まらない。

 2001年の総出荷台数(国内・輸出の合計)では,デジタルカメラは前年比約440万台増の1457万台(前年比42.7%)と不況にもかかわらず高成長を見せた。ただ市場の成熟で2002年の成長率にはブレーキがかかると見ている。

 銀塩カメラは,FP(フォーカルプレーン,主に一眼レフ)カメラに根強い需要があるものの,普及タイプの価格がデジタルカメラとバッティングして需要が伸びず,総出荷台数は前年比13.2%減って363万台だった。LS(レンズシャッター,主にコンパクト)カメラは同12.9%減の2393万台だった。中判・大判は深刻で,前年度比25.3%減の3万7000台と落ち込みが激しい。

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