マイクロソフトは6月10日、同社CTO(最高技術責任者)兼米Microsoft副社長の古川享氏が6月30日付で全役職を退任し、同社を退職すると発表した。
古川氏はアスキーに在席していた1986年、米Microsoftがアスキーと結んでいた独占代理店契約の終了に伴ってアスキーを退社、同時に設立されたマイクロソフト日本法人の初代社長に就任。1991年から2000年4月まで会長を務めた後、2000年5月に米国本社に移って担当副社長などを歴任。昨年2月に日本法人CTOを兼務し、活動拠点を国内に戻していた。
古川CTOは昨年4月の発表会で「定年までの残り10年を使って、PCを通じて人と人が喜びや悲しみを共有できるようにしたい」と話していた(関連記事参照)。
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