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光ペンで手書きできる液晶、東芝松下ディスプレイが開発
画面がスキャナになる「インプット・ディスプレイ」を開発した東芝松下ディスプレイが、光ペンで画面に直接手書きできる液晶を発表。SOGで光センサーをガラス上に作り込んだ。
東芝松下ディスプレイは9月20日、ペンで画面に直接手書き入力ができる低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイを開発したと発表した。ディスプレイのガラス上に光センサーなどを作り込んでいるため別部品が不要で、小型化が可能。業務用途やゲーム用途など、幅広い用途向けに実用化を図っていく。
開発したパネルは3.5インチで320×240ピクセル(QVGA)/26万色表示に対応。回路をガラス基板上に形成するシステムオングラス(SOG)技術を活用した。光センサーと信号処理機能をディスプレイのガラス上に作り込み、ペン先の光を感知して文字や図形などを自由に書き込むことができる。
従来のタッチパネルと異なり別部品が不要な上、タッチパネルで問題となる液晶の輝度やコントラスト減などがないという。光センサーを使っているため、画面上にアクリル製保護カバーなどをかぶせても手書き入力が行える特徴もある。部品点数の削減で薄型化・小型化・軽量化も図れるとしている。
同社はSOGを重点技術とし、2003年には画面がそのままスキャナになる「インプット・ディスプレイ」を開発した。今回の新ディスプレイはインプット・ディスプレイ技術を発展させて開発した。
「CEATEC Japan 2005」(10月4〜8日、幕張メッセ)の東芝ブース、「FPD International」(10月19〜21日、パシフィコ横浜)の東芝松下ディスプレイブースにに出展する。
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