東芝「gigabeat」にWindows Mobile採用
東芝が携帯プレーヤー「gigabeat」新製品で初めてWindows Mobileを採用し、PCとの連携性を高めた。東芝とMSはデジタル家電分野などでの協業を強化する方針を打ち出している。
東芝は4月10日、HDD搭載音楽プレーヤー「gigabeat」の新製品にWindows Mobileを採用したと発表した。PCとの連携を高め、Windows Media Video形式の動画再生にも対応する。東芝と米Microsoftはデジタル家電分野などで特許クロスライセンスを結び、協業を強化する方針を明らかにしていた。
新製品はHDDが30Gバイトの「S30」3機種、60GバイトでFMチューナーを内蔵する「S60V」1機種。4月28日に発売する。
同社の携帯音楽プレーヤーとしては初めて、OSに「Windows Mobile software for Portable Media Center」(PMC)を採用した。Windows XP Media Center Editionと同様のメニュー構成でPCとの連携性が向上し、簡単な操作で音楽や映像を楽しめるという。WMV形式の動画ファイルはWindows Media Player 10から転送できる。WMA 9 Losslessにも対応した。
東芝とMSは昨年4月、デジタル家電やPC関連の特許を相互利用できるクロスライセンス契約を締結。東芝のハード技術や映像処理技術とMSのソフト技術を組み合わせ、ネット対応家電などの開発を加速する方針を打ち出していた(関連記事参照)。
東芝が推進するHD DVDにはMSが賛同しており、Windows Vistaベースの次世代ノートPCを共同開発する方針なども明らかにしている(関連記事参照)。
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