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世界最高性能のNTPサーバ、NICTが新設
NICTが独自開発したNTPサーバは、処理能力が毎秒100万リクエスト以上と「世界最高」(NICT)で、国内の需要を十分カバーできるとしている。
独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)は6月12日、独自開発したNTPサーバで日本標準時の配信を始めた。時刻精度は10ナノ秒以内。処理能力は毎秒100万リクエスト以上と「世界最高」(NICT)で、国内の需要を十分カバーできるとしている。
サーバURLは「ntp.nict.jp」で、日本標準時に直結した。時刻源、サーバ、ネットワーク、電源をそれぞれ冗長化し、高い信頼性を確保したとしている。
NICTはこれまで、専用回線を使った事業者向けのNTPで時刻配信してきたが、国内には一般公開されているNTPサーバが少ないためサーバが混雑しがちで、精度が劣化することもあり、サーバの拡充が求められていた。混雑している国内サーバを避けて海外サーバを利用するユーザーも多く、海外サーバも混雑していたという。
NICTは、新設置したサーバの利用促進を目指し、NTPサーバを活用したクライアントソフトや、時計、情報家電、ゲーム機などハードを募集するコンテストを行う。
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