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FCC、電力線ブロードバンドの普及拡大への支持を再表明

ブロードバンド環境では後進の米国。この方針は、現在ブロードバンドへのアクセスのない地方・内陸部に対しても、低コストなブロードバンドの普及拡大を後押しするもの。

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 米連邦通信委員会(FCC)は8月3日、電力線ブロードバンド(BPL)の普及を推進していく方針を再度表明した。米国内のブロードバンド環境の改善にはBPLが重要、という認識を改めて示し、既存の無線サービスとの干渉がない限り、という条件つきではあるものの、BPL普及を後押ししていく姿勢を示した。

 FCCは2004年10月に、BPLを免許不要のサービスとし、既存の免許制無線サービスとの干渉を抑えるための規則を定めている。この規則に対しては、さらなるBPLの推進を望む側、アマチュア無線団体やテレビ放送局といったBPLへの規則強化を望む側の双方から、再考を望む声が上がっていた。

 今回の方針では、アマチュア無線団体、テレビ放送局、航空技術業界による、BPLサービスの周波数制限などの要望を却下した。一方で、電波天文局に関しては周波数制限を強化するなど、2004年の規則の変更も決定している。

 米国は、ブロードバンド環境の普及ではほかの先進国に後れを取っており、BPLの普及拡大は、こうした問題に対する解決策となると期待されている。

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